借入金の決算仕訳について
借入金の決算仕訳について2点教えてください。
通常月末に返済される分が、月初にずれ込んでしまい、今期は110万円しか支払っていない状態になってしまいました。
◎前期の決算仕訳(振替)
長期借入金120万 短期借入金120万
①短期借入金の残高が10万円残ってしまっているのですが、今回の決算でどのように処理すればいいのでしょうか。(利息分も何か仕訳が必要ですか?)
②そして、前期で振り替える際、どのように仕訳をすればよかったのでしょうか?
ご教授いただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。
税理士の回答

中西光司
下記の前提で回答します。
・元本返済として、毎月10万円、年間で120万円を継続して支払っている。
・翌期末は、翌々期月初への支払ずれ込みはない。
①
(1)決算仕訳:前期通りの仕訳で問題ございません。
(2)利息仕訳:(翌期の)月初にずれ込んだ支払に係る利息分を未払計上する必要があります。具体的には下記の通りです。
(借方)支払利息 (貸方)未払費用
(1)補足:短期借入金は、1年以内に支払われる金額を指します。翌期1年間においては、当期からずれ込んだ10万円と、元々翌期に支払う120万円の計130万円を支払うことになりますので、短期借入金の残高が130万円になるように振替えれば良いこととなります。短期借入金の残高が10万円残っていますので、残り120万円振替えることとなります(つまり、前期と同じ結果となります)。
(2)補足:月初にずれ込んだ支払に係る利息は、当期の決算月部分に対応する利息ですので、その利息の費用は当期に予め計上しておく必要があります。
なお、(翌期の)月初の利息支払の仕訳で、未払費用を取崩します。
②短期借入金は、1年以内に支払われる金額を指しますので、今期末分の支払が(翌期の)月初にずれ込む予定だったということであれば、前期末での短期借入金の振替は、1ヶ月(10万円)分少なくすべきだったと考えられます。具体的には下記の通りとなります。
(借方)長期借入金 110万円 (貸方)短期借入金 110万円
とても分かりやすい説明で助かりました。この方法で処理していこうと思います。ありがとうございました!
本投稿は、2024年11月11日 20時04分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。