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【期末棚卸し】中古品をまとめて仕入れた際の原価決定方法を教えてください

メルカリにて中古せどりを行なっております。
恥ずかしながら昨年の期末棚卸しがまだできていない為、緊急で質問させていただきます。
メルカリにて数点まとめ仕入れを行うことがあるのですが、年末時点での棚卸しのための1点ごとの按分基準をどのように求めるべきか分からず、以下やり方でも問題ないかご教授願いたく思います。


前提として
・特に申請はしていない為、「最終仕入れ原価法」を用いる予定
・一度の購入に含まれている点数は、まとめ仕入れといっても2〜4点程度。内容はバラバラ(パンツとシャツとジャケットなど)
・少なく仕入れ少なく売るスタイルな為、ほとんどの商品は年内に売り切ってしまう。年末にあまり在庫が残らないので普段は手間削減の為、1回のまとめ仕入れの総額を商品の数で等分したものを商品ごとの仕入れ価格とし、個別管理している。
(例:3点まとめ売り9000円なら、それぞれ違う商品でもすべて仕入れ値3000円とする)

基本的には上記を前提とし、
期末棚卸し時に残っている商品にのみ再度原価を付与するかたちを取りたいと思っています。
具体的には、
・単体で仕入れた商品については期末に関わらずすべて個別に管理するので、仕入れ値=原価とする。(同じ商品であってもすべて中古品で状態が違う為別商品と判断→実質個別法のような管理)
・まとめ仕入れで仕入れた商品については、期末在庫がある場合、単品で仕入れた同商品(または類似品)の最終仕入れ価格をもとに按分比率を決定し、比率に基づきまとめ仕入れ合計額を按分→商品ごとの原価を決定する、
という方法を考えています。


例:6/1に、10000円で3点まとめ仕入れをした商品のうち、2点が期末在庫として残っている場合(内容:ジャケット、パンツ、シャツ)

同商品または類似品を単品で仕入れた場合の最終仕入れ価格が
・ジャケット(10000円)
・パンツ(6000円)
・シャツ(4000円)
ならば、比率は5:3:2な為
・ジャケット(5000円)
・パンツ(3000円)
・シャツ(2000円)
を仕入れ原価とし、売れ残ったパンツとシャツのみ上記金額で棚卸し表に記載。



「仕入れ時の時価をもとにまとめ仕入れ合計額を按分する」方法も教えていただいたのですが、すべての商品の時価を仕入れ時に記録することが手間がかかりすぎてしまい現実的ではありません。

その為上記方法でも問題ないか、お教えいただければ幸いです。よろしくお願い致します。

税理士の回答

1. 個別法に類似した管理: あなたはすでに単品での仕入れの場合に個別法に近い方法で管理を行っているため、まとめ仕入れにおいても類似品の最終仕入れ価格を基にした按分は合理的です。個別法は、在庫の管理をより詳細に行えるため、商品ごとの原価を適切に反映しやすくなります。

2. 最終仕入原価法*: 「最終仕入原価法」は、期末時点で最も新しい仕入れ価格を基に在庫評価を行います。この方法は在庫の動きが激しい場合に有効で、あなたのように中古品を少量仕入れ・販売しているビジネスモデルに合ったアプローチです。

3. 実用性と効率性: すべての商品の時価を購入時に記録するのは現実的でないことから、同様の品の最終仕入れ価格を基にした按分方法は、通常の業務フローに無理なく組み込めるため、実用的です。

4. 税務上の整合性: 税法上、事業者が合理的な基準に基づいて存続している方法であれば問題になることは少ないです。適正な価格算定基準に基づき合理的と認定される方法を継続して適用することは、税務調査においても受け入れられる可能性が高いです。

したがって、現在の方法を用いることで、財務管理上の合理性と実務の効率性を兼ね備えた棚卸しが実現できると考えられます。

本投稿は、2025年01月09日 03時08分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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