個人事業廃業後の棚卸資産の仕訳について教えてください。
去年3月末で個人事業を廃業いたしました。3月末日時で棚卸資産/期末棚卸高で在庫を計上しました。
消費税簡易課税業者であったために棚卸資産もみなし譲渡の対象になるということでした。
棚卸資産を個人で引き継ぎましたので自家消費となると思い、決算仕訳で 事業主貸/自家消費として計上しましたが、貸借対照表に期末棚卸資産残高が残ったままになりました。
この期末の棚卸資産がゼロになるべきなのではないかと思っておりますが、そのために 事業主貸/棚卸資産 を計上すると事業主貸に二重計上されているように思えます。
そもそもこの場合、どういった考え方で、どう仕訳をすべきなのかお教えください。
税理士の回答

三嶋政美
棚卸資産の処理方法について
結論から申し上げますと、棚卸資産はゼロにする必要がある ため、追加の仕訳が必要です。
処理の考え方
個人で引き継いだ=事業としての資産ではなくなった
消費税簡易課税の場合、「みなし譲渡」に該当する
棚卸資産は貸借対照表から消す必要がある
適切な仕訳
既に「事業主貸/自家消費」として処理済みですが、棚卸資産をゼロにするため、以下の仕訳を追加します。(期末処理)
事業主貸 〇〇〇/棚卸資産 〇〇〇これで、貸借対照表から棚卸資産が消えます。「事業主貸」に二重計上されるように見えますが、実際には「自家消費の売上」と「資産の除却」の2段階で処理しているため、適正な処理です。
なるほど二重計上ではなく「自家消費の売上」と「資産の除却」の2段階ということがわかるとすんなり理解できます。とても分かりやすく解説いただき助かりました。ありがとうございました!
本投稿は、2025年02月08日 15時10分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。