売上の詳細について
白色申告で単式簿記です。
①配信サイトで報酬を得ていて日々売上を記帳しているのですが
スマホで一日の売上のページを見る事ができるのですが、そのページをスクショなどして撮って保存しないとなのでしょうか?
②月別(カレンダーのような1~31日分が表示されている)の売上ページもあるのですがそちらは税抜きで表示されています。
日々の売上ページをスクショせず、月別の売上ページのみスクショして保存してもいいのでしょうか?
帳簿の方では税込で記帳しています。
税理士の回答
ご質問のポイントは「売上データの保存方法」と「スクショの範囲(毎日か月別か)」ですね。以下に整理します。
① 日々の売上ページをスクショして保存すべきか
税務上は、売上を裏付ける客観的資料を残すことが求められます。
白色申告・単式簿記であっても、帳簿付けの根拠となる資料(請求書、領収書、サイトの取引履歴など)は保存義務があります。
したがって、スクショが必須というよりも「売上履歴が後日確認できる状態を確保する」ことが重要です。
サイトの仕様上、後から履歴が消える可能性があるなら、スクショやPDF保存をしておくのが望ましいです。
② 月別ページ(税抜表示)のみで良いか
月別ページが 日別の売上合計を含んでいて、かつ恒久的に確認できる のであれば、月別ページだけを保存しても税務上の説明は可能です。
ただし帳簿を税込でつけている以上、保存資料と帳簿の数字が一致するように調整(税抜→税込換算)が必要です。例えば「月別ページのスクショ+自分で税込金額に補正した帳簿」の組み合わせであれば問題ありません。
一方で、もし税務調査時に「その日ごとの詳細は?」と聞かれた場合、月別しか残していないと弱いケースがあります。そのため、できれば月別だけでなく日々のページも併せて定期的に保存しておくと安心です。
実務上のまとめ
・必須は「証拠の残存性」:日ごとのスクショが義務ではないが、後日確認できなくなる場合は保存すべき。
・月別スクショのみも可:ただし帳簿との金額整合性(税抜→税込換算)を確保すること。
👉 結論:
「月別ページの保存+帳簿との整合性」でも税務上は対応可能。

①売上の証憑としては、一日の売上のページをスクショなどして保存しておくのが良いと思います。
②月別の売上ページをスクショして保存してもよいですが、日々の売上は別に保存しておくのが良いと思います。

三嶋政美
証拠資料の保存は「取引を客観的に裏付けられるか」が基準です。①日別売上の画面を逐一スクショする義務はありませんが、必要に応じて確認できる状態を残すことは望ましいです。②月別の売上ページが事業収入全体を網羅しており、後から税務署に提示しても整合性が取れるなら、その保存でも実務上問題は少ないでしょう。ただし帳簿との整合性を保つため、税込・税抜表示の差を補足できるように記録を残しておくことが大切です。つまり「日別を保存する義務はないが、月別資料と帳簿を一致させる工夫が必要」という整理になります。
本投稿は、2025年09月02日 00時32分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。