決算書の修正について
過年度遡及適用と修正再表示の違いについて教えてください。
過去に同じような相談がありますが、今一つわからないので教えてください。
概念的なことでなく、それぞれ何をすることなのか具体的に教えてください。
過年度の決算書についてなにをするのですか?、当期の決算書に何をするのですか?
税理士の回答

「遡及適用」とは、会計方針の変更があった場合、新たな会計方針を過去の財務諸表に遡って適用していたかのように会計処理することを言います。
一方、「修正再表示」とは、過去の財務諸表に誤謬があった場合、その過去の財務諸表における誤謬の訂正を財務諸表に反映することを言います。
上記のいずれにせよ、原則として、過去の財務諸表について、会計方針の変更による影響や誤謬の訂正による影響を反映させることになります。
(企業会計基準第24号 会計方針の開示、会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準)

三嶋政美
「過年度遡及適用」と「修正再表示」は似て非なる手続です。過年度遡及適用は、会計方針の変更や誤謬の訂正があった場合に、過年度の財務諸表をあたかも最初から正しい会計処理をしていたかのように組み替えることを指します。具体的には、前年以前の貸借対照表・損益計算書を訂正表示し、当期の期首残高も修正します。一方、修正再表示は、過去に公表した財務諸表に重要な誤謬が判明した際に、その過年度分を改めて訂正公表する行為です。つまり、過去の開示資料を修正し直すのが修正再表示であり、当期決算書に累積修正を反映させるのが過年度遡及適用です。
ご回答ありがとうございます。
ご回答の中の「具体的には、前年以前の貸借対照表・損益計算書を訂正表示し、当期の期首残高も修正します」について、貸借対象表・損益計算書を訂正表示とは具体的にどうすればいいのですか?
本投稿は、2025年09月16日 18時42分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。