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個人事業主の仕訳について

今年7月に開業して青色申告です。
売上、費用を仕訳ソフトを使っておこなう時に、事業主貸・事業主借科目の使い方についてです。個人用と事業用の財布を特にわけていないので、いつも個人用のクレジットカードで買い物しています。その際の仕訳は、貸方はいつも事業主借でも大丈夫でしょうか?事業用の普通預金口座はあるのですが、口座残高を合わせたり現金の残高を合わせなければいけないのか・・・と思いまして。それに伴い、普通預金から現金を引き出した場合は、借り方を事業主貸でよろしいのでしょうか?
よろしくお願いいたします。

税理士の回答

「事業主貸」・「事業主借」という勘定は、事業所得の計算と関係のない生活費などで入出金をした場合に使われる勘定であり、その目的は事業所得の正確な計算にあります。

事業用の通帳から生活費を支出した場合、それは必要経費になりませんので
(借方)事業主貸 ××× (貸方)普通預金 ×××
と仕訳をします。この仕訳をすることで、生活費は必要経費とならず、正確な事業所得の金額が計算できることになります。
個人の買い物など、必要経費にならない支出はこの「事業主貸」勘定を使用しましょう。

逆に、たとえば事業用の通帳のお金が足りなくなり、生活費からお金を入れる場合があるかもしれません。その場合、以下のように仕訳します。
(借方)普通預金 ××× (貸方) 事業主借 ×××
アルバイトなどで給与所得があり、その入金が事業用の口座にあった場合や、預金の利息が入ってきた場合など(預金利子は利子所得となり、事業所得ではありません。)、事業の売上と関係のない収入はこの「事業主借」勘定を使用しましょう。

現金を普通預金から引き出した場合、それがすべて生活費であれば「事業主貸」勘定で処理すべきですが、事業用の現金を引き出した場合には、
(借方)現金 ××× (貸方) 普通預金 ×××
となり、その現金から必要経費を支払っていくという格好になります。場合に応じて会計処理を変えましょう。

ご参考となれば幸いです。

早々のご返答ありがとうございます。
詳しく説明いただいてありがとうございます。

事業主貸の使い方は理解しました。
生活費や個人カードで買い物をした場合は、すべて
(借)〇〇費 ××× (貸)事業主借 ×××
という仕訳で問題ないでしょうか?
ほとんど生活費用のカードで買い物をするため
カードを使ったら口座から現金を引き出して生活費のほうにうつすなどの作業をしているのが手間なので「事業主借」勘定で、すべての仕訳ができたら・・・と思っています。

 個人事業主として、事業を営まれ、確定申告をする場合、たどえば事業専用の銀行口座を作って、そこから事業経費を支払う、あるいは、事業専用の手提げ金庫を作り、事業経費の精算はそこで行うなど、事業のお金の流れと、生活費のお金の流れを分けていくことが望ましいです。
 カードも引落口座を事業用の銀行口座にしておき、そこから経費を支出していくことが良いでしょう。

 ただ、現状は、そのようにはなっていないので、暫定的には、生活費や個人カードで事業の必要経費を支出した場合には、たとえば、、
(借方)通信費 ××× (貸方)事業主借 ×××
といった仕訳で処理しても問題はありません。

 その場合、領収書や請求書などの証憑書類はきちんと保管しておく必要がありますので、そちらをまず整えておかれることをおすすめします。

本投稿は、2019年09月20日 17時02分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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