前期修正仕訳・決算について
前期税理士が高齢だったこともあり、前期の誤記がたくさんありました。
1 まず、通帳の残高が合いません
前期分の固定資産税2回分の支払いが抜けていました。5.5万円ほど。
今期に租税公課/通帳で入れてよいのでしょうか。
上記で処理した場合、決算書で気をつけるべきことがあれば教えてください。
また、ほかの適した処理方法があれば同じく教えて頂きたいです。
2 買掛の計上漏れについて
2社ほど前期買掛金が計上されないままになっており、今期の通帳から支払がありました。今期通帳から支払がなされた時点で
仕入/通帳 として仕訳して良いのでしょうか。
3 売掛金の消し忘れについて
前期中に売掛金の回収がなされているのに、されていないものとして売掛金が残ったままになっているものがあります。600万円くらいです。
現状はもう取引がないため残0円であることを社長に確認を取り、前期仕訳を追っていったところ、仕訳の間違えが重なり残っているようでした。
前期是正として雑損失などで処理してもよろしいのでしょうか。
以上、間違えが多く困っております。ご助言お願い致します。
税理士の回答

長谷川文男
会計上は、過年度遡及会計基準を適用して過去の決算を修正するか、前期損益修正で、その後の決算で修正するかの二通りがあります。
どちらを適用するにしても、過去の法人税等の申告書は誤りです。
売掛金600万円が過大ということだと、過去の法人税等の申告が過大だと思われ、そうであれば、更正の請求が本来の手続きです。
金額が大きいので、更正の請求をすることをオススメします。
ご相談の中で書かれている処理は、その後の決算で修正する方法です。過年度遡及会計基準を適用しないのであれば、そのような処理になりますが、それとは別に更正の請求の手続きが必要です。
本投稿は、2020年06月08日 10時16分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。