法人税について
銀行からお金を借りており、繰上げ返済をしましたら保証協会から保証料というのが1000万円前後返ってくる事になりました。
この保証料は収入になるのですか?
税金はかかってきますか?
これが利益としてなるのか?
税理士の回答
借入時の保証料の仕訳(前払費用などの資産計上か経費か)がわかりませんと回答ができないご質問です。
支払い手数料として、一括計上してるかと思います。
銀行から融資を受けた当初は繰上げ返済するつもりはなかったです。
全額経費(損金)としているのであれば返戻金は収入(益金)になりますので、法人税等の課税対象になります。
どのような場合の仕分けなら収入にならないのですか?
保証期間(借入期間)が1年を超える場合は長期前払費用(資産)に計上して、経過月数に応じて償却するのが通常の処理なので、未償却の長期前払費用が帳簿に残ります。
一般的に繰上げ返済による保証料返戻金は未償却の長期前払費用残高よりも少額なので、返戻金と長期前払費用の差額が損失(損金)になります。
借入時に経費にしていれば、当然、残っている資産はないのでこの仕訳はできません。
もう少し噛み砕いて教えていただきたいです。
すいません。よろしくお願いします。
例
借入(保証)期間5年、期首に借入、事業年度は12カ月、保証料100万円、返戻保証料20万円、繰上げ返済をしたのが4年目の期首
正しい処理
借入(保証料支払い)時 (借方)長期前払費用(資産)100万円/(貸方)現金預金100万円
1年目期末 (借方)長期前払費用償却(損金)20万円(100万円×12カ月/60ヵ月)/(貸方)長期前払費用20万円 長期前払費用簿価80万円
2年目期末 仕訳は上と同じ 長期前払費用簿価60万円
3年目期末 仕訳は上と同じ 長期前払費用簿価40万円
4年目期首(保証料返戻時) (借方)現金預金20万円、雑損失(損金)20万円/(貸方)長期前払費用40万円 長期前払費用簿価0円
正しくない処理
借入(保証料支払い)時 (借方)支払手数料(損金)100万円/(貸方)現金預金100万円
借入(保証料支払い)時に正しくない処理をしているため
4年目期首(保証料返戻時) (借方)現金預金20万円/(貸方)雑収入(益金)20万円
この内容だと、返金分は法人税の対象にならないという事ですか?
返金分に税金がかかるのかが知りたいです。
そもそも、借入(保証料支払い)時に正しい処理をしていないのですよね?支払い手数料として一括計上しているかと思います、と回答されてますよね。それに対して2つ目に回答している通りです。
ご自身でお書きになられてことと、それに対する私の回答を読み返してください。
過去の正しくない処理を遡って訂正することはできません。
なので保証料の返戻金は収入(益金)で法人税等の課税対象ですが、法人は総合課税なので、保証料返戻金単体に税金が掛かるのではなく、返戻金収入含めても赤字であれば法人税等は生じません。決算を締めないとわかりません。
法人税の基本的且つ初歩的なことですが、これまで決算や申告をされてきていれば当然ご理解になられていることかと思います。
本投稿は、2022年12月05日 21時29分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。