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事業拡大に伴う資金調達について

今まで金融機関等からの借入ノウハウがなく
借り入れの際の疑問や質問があるので、専門家としてのアドバイスをご教授頂けますでしょうか?

■経緯
私は複数の会社に所属しており、役員報酬が多くなったことから
報酬の一部を10年ほど前に作った法人との契約にし
法人の収入にしているのですが、基本的には大きな仕入れ等もないので
登記から数年以外は、ずっと黒字で決算を迎えています。

そこそこそ法人に資金が積み上がってきたので、昨年からその法人で新規ビジネスを立ち上げ
自己資金で賄ってきましたが、これから事業拡大を行おうと考えており
投資したり、固定費が今まで以上に出ていくことになるので
先んじて資金調達を行いたいと思っております。

■本題
現時点では余剰金があるので、諸々試算し全く売上が立たなくとも、あと3年は借りる必要はないのですが
黒字の決算書で余剰金がある時に借入を行った方が、借りやすいと思うので
資金を大幅に投入する前に借入れを考えているのですが
下記の懸念があるので、専門家のご意見伺いたく思います。

1.金融機関の選定と借入順について
なるべく多くの資金を調達したいと考えているので
複数の金融機関に一斉に借入の打診をしたとして
例えばA行で借り入れたら、B行にはA行での借入額を提示すると思いますが
C、D、Eとなっていくと、どんどん条件が悪くなると思うので
となると、A行で大きな契約が出来ないとそれ以降の金融機関からの借入が難しくなりそうで
一番最初に借り入れるべき金融機関はどこが良いかが気になっています。

やはりメインバンクが資金状況分かっているので、最初の選択肢になると思いますが
ネット等で大手メガバンクは審査基準が難しいなどと記載がおり
代表口座がメガバンクしかない場合、どういう順序になりますでしょうか?

2.法人が外国会社の日本支店の場合
上記受入の法人はアメリカで起業し、日本に支店として法務局に法人登記している会社でして
法人番号があり、日本で税金を支払い、日本に口座がありますが、純粋な日本法人よりも審査が難しかったりするのでしょうか?
もしそうであれば、別途、日本法人を作って、ゼロ資金で創業資金などの制度融資を募った方が調達しやすいでしょうか?

アドバイス頂けますと幸いです。

税理士の回答

1.について
金融機関が融資をする際に、独自で査定した融資限度額というものがあります。これを「与信枠」といいます。
この与信枠は金融機関独自で査定するので、付き合いのあるなし、大手金融機関・中小金融機関によって異なります。
1つの金融機関で融資を受ける場合に、既に他行からの借入がある場合、与信枠からその借入残高を差し引いた金額が融資限度となります。よって、次々借りていくと条件が悪くなるというのはこれががあるからです。
どこから借りればいいかということは一概に判断できませんが、
借りやすさから言うと実感としては、
中小金融機関→与信枠の大きい金融機関→大手金融機関
となろうかと思われます。
また、借入目的が必要ですので、何のための資金借入なのか明確に説明できる必要があります。

2.について
法人番号があり、日本で税金を支払い、日本に口座があったとしても、あくまで「支店」です。
アメリカ本店の状況で判断しますので、日本の金融機関からの借入は難しいと思われます。外資系金融機関であれば可能性はあると思われます。

土師さま

ご回答、ありがとうございます。更にご質問させてください。

1.の検討の前に、2.の問題で日本の金融機関からの借入は難しいとのことで、例えば、アメリカ法人の売上0円で、日本が1億円、資産も同じようだとしたら、外資系金融機関も難しいということになりますよね?
そうであれば、新たに日本法人を立ち上げ、この会社に出資し、そちらを担保に新会社で借入する方がよいでしょうか?

借入の目的は、前述の通り、運転資金の調達ですが、逆に出資せずに0の状態の方が、創業融資として借り入れやすいものなのでしょうか?

アメリカ本社の売上0円、日本支店の売上1億円であっても、法人としては売上1億円です。
このような場合、どう評価するかは金融機関の判断次第だと思います。

なお、新設法人は実績がないため、将来の計画が実現可能か(貸付資金が確実に回収できるか)どうかだけの判断にかかってきます。ただし、日本の金融機関の社員は経営分析能力がほとんどないため、過去の実績にこだわる傾向にあります。
このため、新設法人の多額の借り入れは難しいのが現状です。

土師さま

ご返信、ありがとうございます。
初めての調達なので、できる限り正しい順?である方がと思い、質問させて頂きましたが
資産や資金繰りなど問題なくとも、それ以前に難しそうな条件を抱えているということがあり
また、結局は金融機関の判断次第ということで
どうなるか分からないものに頭を悩ませたり、個別の対応に時間を割くよりも
実業に時間を割いた方が良さそうですので、現状必ずしも必要ないことから、諦めることにしました。

ご回答有難うございました。勉強になりました。

本投稿は、2023年08月25日 20時23分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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