親族に賃貸する場合の家賃の設定
両親が高齢で年金生活をしており、賃貸でアパートを借りていましたが、古くなっていることから、私が住宅ローンを組む形で中古のマンションを購入しました。
過去の相談を読んだ際に、生計を一にする場合には、親族間での家賃のやりとりは、家賃収入にはできない。
一方で、生計を別にする場合は、親族間であっても、家賃収入となると理解しました。
私の場合、別居しており生計を別にしていることから、この要件は満たしていると考えています。
ただ、家賃収入とする上でのもう一つの条件として、「周辺相場程度」であることも必要な条件のようでした。
ただ、この部分が不明確なので質問したい点です。
「周辺相場程度」とは、周辺相場並みなのか、周辺相場より著しく低い金額(固定資産税や管理費・修繕積立金の支出以下)でなければいいのか、よくわかりません。
例えば、以下の場合は家賃収入として、経費計上できるのでしょうか?
周辺相場家賃:10万円/月
実際家賃:8万円/月(8割程度)
これまで、両親が支払っていた家賃が7万円程度であり、そこから1万円増額して払える限度として設定しています。周辺相場の8割程度ですが、これは「周辺相場程度」といえるでしょうか?
なお、経費計上できる場合、ざっくりと以下のような試算となり、不動産収益が赤字となる見込みです。
【収入】
家賃収入:96万円(8万円✕12ヶ月)
【経費】
減価償却費:65万円
支払利息:12万円(1万円✕12ヶ月)
管理費・修繕積立金:36万円(3万円✕12ヶ月)
経費合計:113
不動産収益
96-113=▲17万円
私は、サラリーマンとしての給与所得があることから、損益通算でこの赤字部分を給与所得から減算して節税することは可能でしょうか?
とはいえ、赤字額も小さく、節税メリットよりも、不要な税務リスクを取る方がリスクが高く、デメリットの方がお大きいとも思っており、適切な対応に悩んでおります。
ご回答よろしくお願いします。
税理士の回答

川村真吾
親族間の賃貸料収入は不動産所得でなく雑所得として損益通算は否認される可能性があります。
本投稿は、2023年11月24日 09時15分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。