起業における無固形資産に関して
WEBサービスを使った事業で起業しようと考えております。
私自身がエンジニアなので、起業前に自分でシステムを構築。
その後に企業と考えておるのですが、起業前に作成したシステムを会社のモノとする場合、そのシステムの一般的な価値を資本として会社に入れて、無固形資産に計上、そこから償却するような形になるのでしょうか?
若しくは、システムは無料で譲渡のような形で会社のモノとして使えるのでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、ご教授いただければ幸いです。
宜しくお願い致します。
税理士の回答

藤本寛之
起業前にご相談者様が構築されたシステムですが、外部への支払が伴わず金銭的な測定が困難であるので、結果として資産計上しない処理になると思います。

基本的には計上しないのが簡便、かつ、実態に即しているのかと存じます。
仮に100万計上する。その場合、個人での事業所得が生じていることになりますので、同額、個人所得税として事業開始届を提出し、事業所得として確定申告する。結果、個人での利益計上が先行し、税負担が生じます。
他方、法人においては、耐用年数を設定、数年で償却していくので数年単位で考えれば結果は一致しますが、税負担は先行して不利。
かつ、そもそもの妥当な金額自体の立証責任は申告者にあり、この説明資料等準備するのは困難であり、どこまで、どういった負担が生じるのかも不明です。かつ、それが立証できていないとして否認されることも想定されます。
金額が大きくなればなるほど、困難、かつ、税務リスクが増える。他方、少額であれば、影響もない。ただ、少額であれば計上する効果も乏しいですから。
本投稿は、2018年05月02日 04時06分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。