法人の役員が行っていた個人事業を法人へ
現在,法人の役員をしていますが,それとは別に個人事業としてオークションの売買をしていました。
これまでは売上が年間40万円くらいで,開業届等は出していません。
今年度から本格的にオークション事業に取り組み始め,年間の売上が1,000万円を超える見込みになったため,役員をしている会社の事業として引き継ぎたいと思っています。
現在仕入れている在庫は20万円分ほどです。
これを個人・会社間で売買契約を結び,会社へ引き継がせ,今後の仕入れは会社名義として事業を継続することは可能でしょうか。それとも他に特別な手続が必要でしょうか。
オークションは自宅で行っており,特に資産は保有していません。
個人から法人成りの手続については調べてみましたが,私の場合とは状況が異なるため,ご相談させていただきました。ご回答よろしくお願いいたします。
税理士の回答

特に問題はないと思います。
逆に、個人事業が法人に帰属しないかに疑問を持ちます。

開業届はともかく、個人での年間所得は20万未満だったので、申告していなかった。
今年になってこれまでの期間分は個人としての売上、利益となりますね。
法人開設前に実態として成立している契約分は個人の売上となりますので、この点が留意点でしょうか。
ご回答いただきましてありがとうございます。ご回答を元に,ご指摘の「疑問」点について調べてみましたが,個人事業の内容が法人の事業目的と同種の場合,問題になるということでしょうか。
その場合,個人事業の売上を,遡って会社の売上として処理することが可能なのでしょうか。
それとも,そうすべきなのでしょうか。
的外れの質問でしたらご容赦ください。

個人に帰属するものは法人に帰属させることはできません。
同種でも、多種でも。
所得税率、法人税率が異なりますので、利益操作は出来ません。
利益操作ではなく,税務上問題のないように事業を引き継ぎたいと考えております。

お返事ありがとうございます。
法人事業と個人事業が競業する場合、どうなんでしょうか。
取締役会の承認を得ている場合は、問題ないと思いますが、そうでなければ法人事業と認定されるケースが実務的にはあると思います。
富樫先生
昨日は的確なご回答をくださいまして,ありがとうございました。
本日,税務署で確認してきたところ,4月分から遡って法人の事業として処理して良いとのことでした。
ここでは詳細をお伝えきれていなかったと思いますが,懸念事項等を具体的にご回答くださり,とても助かりました。
何かありましたらご依頼させていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
本投稿は、2018年06月18日 19時44分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。