法人化の際のアフィリエイトサイトの取り扱い
現在、個人事業で行っているアフィリエイト事業を法人化しようとしています。
パソコンや自動車などの資産を移管する方法は結構ものの本などに書かれているのですが、WEBサイトについてはどうなのか気になっています。
WEBサイトは現在1日のアクセス数が5000程度あり、毎日5記事を更新することで、売上が1日1万円程度あがります。現在、更新をしているのは個人事業主である私であり、法人成り後は法人の従業員である私になりますので更新による所得は法人が得ることに合理性があると思います。
しかしながら売り上げは更新作業によるもののみではなく、プラットフォームであるWEBサイトにアクセスがあること自体にもよるかと思います。そうしますと、WEBサイトそのものにも価値があると考えられます。とはいうものの、この価値は長年個人事業主としての私が継続して価値のある記事を更新し続けたことによるもので、他者から購入したものではないために簿価などはありません。しかし、売ろうと思えばサイトを売ることも可能かと思います。
このような、簿価は存在しないが価値がないとも言えないものを個人事業主の収益源から法人の収益源へと移管する際に、何らかの対応が必要かどうか。ご意見を頂戴できればと思います。
税理士の回答
東京都中央区の小林税理士事務所 小林拓未と申します。
webサイトもM&Aなど売買の対象になっておりますので、一定の価値があることは間違いありません。ただし、その価値は、測定することが非常に困難です。サイトの価値を測定するサービスもありますが、客観性があるかどうかは不明です。売上の半年分が目安とも聞きますが、まだ税務上の明確な規定はありません。
アフェリエイトのサイトであれば、基本的には、過去の記事よりは、新しい記事に価値があると思われますが、この前提が正しいのであれば、法人成り以降の記事を法人の収益と対応させることができると思われますので、特に法人と個人で金銭のやりとりをする必要はないものと考えます。
税理士の先生方によっても、意見が分かれる可能性はございますが、評価、測定方法が決まっていないものに対して、無理矢理理屈をつけて評価する必要がないとの意見です。
以上よろしくお願い致します。
本投稿は、2016年11月13日 21時32分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。