現金出納帳と預金出納帳について
よろしくお願いいたします。
Amazonにて古書の販売(本のせどり)を行っております。
日々の売り上げや経費の管理は、やよいの青色申告ソフトを使っています。
売上は2週間に1度、まとめて口座に振り込みで支払われます。
ただ、2週間に1度しか『売上』を会計ソフトに打ち込まないのは雑すぎるのではないかと思い、
毎日の売り上げを1日ずつ調べて打ち込んでいました。
打ち込む際、取引手段は「普通預金」の項目を選んでいました。
(その日のうちに普通預金口座に振り込まれるわけではないですが、
いずれ普通預金口座に支払われる予定のお金ですから、「普通預金」を選んでいました)
そして、のちに2週間分の売上が口座に一括で振り込まれたら、
それを引き出したお金で仕入れ代やガソリン代などを現金で払っていました。
この際、会計ソフトの取引手段には「現金」の項目を選んでいました。
現金で支払っているので、項目は「現金」で間違いはないと思います。
いままで、口座から必要なお金を現金として引き出したときには、
引き出したことを会計ソフトには記録していませんでした。
(それを記録しなければならないかも?という発想がありませんでした。
ただ、通帳を見ればいつ、いくら引き出したかはすぐにわかる状態ですので今からソフトに打ち込めます)
さきほどやっと気づいたのですが、これですと、口座には売上が振り込まれつづけているのに、
一度も現金を引き出さないままに仕入れやガソリン代などを現金で払っていることになってしまわないでしょうか?
なんだか、現金出納帳と預金出納帳の部分がおかしくなってしまうのでは…とは思うのですが、
そもそも現金出納帳・預金出納帳というものがなんなのかもよくわからず、
いまからどのように打ち込んだ内容を修正すればよいかわからずに困っています。
項目に「売掛金」とか「未収金」というものがあるのにもさきほど初めて気づいたのですが、このあたりが関係してくるのでしょうか?
そもそも、毎日の売上を細かく記録する必要などなかったのでしょうか?
今から2週間に1度の売り上げへと記録をしなおしたほうが、わかりやすいでしょうか?
どのように修正すればよいのか、また、記録しなおす際、項目(現金・普通預金・売掛金…などのこと)は何を選べばよいのか?
ご助言をどうぞよろしくお願いいたします。
税理士の回答
東京都中央区の税理士法人石川小林 小林拓未と申します。
現在は個人事業ということを前提に回答致します。
現状の帳簿は、現金残高が大幅にマイナスであり、普通預金の通帳の残高と会計ソフトの残高が一致していないように思われます。
普通預金から現金を引き出した場合、現金/普通預金、と処理する必要があります。
また、売上の時点(普通預金には未入金)では、売掛金/売上、と処理し、
入金時に、普通預金/売掛金、と処理します。
勘定科目の「現金」は、手元の現金と、
「普通預金」は普通預金の残高と、
「売掛金」は、まだ未入金の売上金と一致します。
売上は、毎日記録した方がよろしいかと存じます。
ご不明な点がございましたら、再度ご質問下さい。
丁寧なご回答、ありがとうございます。
おかげで「どうしようどうしよう…」と慌てふためく気持ちが落ち着きました。
まずは焦らず、教えていただいたとおりに記録しなおします。
お言葉に甘えてもう少し質問させていただきたいのですが、
質問①
本の発送にかかる郵便料金(荷造り運賃)も毎日記録していますが、実際には毎日運賃を郵便局に支払っているわけではなく、
一か月分の運賃をまとめて口座から引き落とされるようになっています。
これまで私は、
「荷造り運賃/普通預金」
としていました。
その日のうちに普通預金口座に振り込まれるわけではないですが、
いずれ普通預金口座に支払われる予定のお金ですから、「普通預金」を選んでいました
↑これと同じ考えで、「その日のうちに払ってないけど、いずれ普通預金から払う予定のお金だから」という理由です。
が、これは実際には、
「荷造り運賃/未払金」
でよろしいでしょうか?それとも荷造り運賃は未払金ではなく、買掛金でしょうか?
質問②
実際に口座から一か月分の運賃が引き落とされた日に、
「普通預金/未払金(または買掛金?)」
であっているでしょうか?
質問③
ときおり、お客様からの返品を受け付けます。
たとえば10万円が口座に振り込まれる予定だったけれど、そのうちの1000円は返品したという場合、
返品したその日の支出として、
「1000円 売上返品/買掛金」
とソフトに打ち込めばよいでしょうか?
「まだ払ってないけど、のちのちお客様に返すことになるお金は「買掛金」かな?と思うのですが、「未払金」のほうがよいでしょうか?
ご回答、よろしくお願いいたします。
申し訳ありません、重ねて質問なのですが、
質問④
売上が振り込まれる際には、Amazonの販売手数料を差し引いた額が振り込まれます。
Amazonの販売手数料とは、本が1冊販売されるごとにAmazonに支払う手数料や月額利用料金などです。
この手数料も毎日記録しておりますが、こちらは支出として、
「未払金/支払手数料」
と記録し、
実際に手数料を差し引かれた金額が振り込まれた日に、
「普通預金/未払金」
でよろしいでしょうか?
ただ、「支払手数料」というと俗に振り込みの際にかかる手数料のようなものを指すイメージなのですが、
Amazonに差し引かれる金額は経費の中でも一番の割合を占める高い金額です。
このように一番大きな割合を占める金額を「支払手数料」と表現すると、
「なんで支払手数料がこんなに高額なのか?」
と税務署がおかしく思うのでは?という気もしています。
なにか別の表現をつかうべきでしょうか?
ご連絡ありがとうございます。
回答しておいて何なのですが、現在の状況から、ある程度まとめて記帳する方が、正確性が保てそうです。
売上もまとめて記帳でよろしいかと存じます。
①運賃は、引き落とし日に、荷造運賃/普通預金、として下さい。
②細かく仕訳するのであれば、発送日に、荷造運賃/未払金、
支払時に、未払金/普通預金、となります。
③入金前に、返品された時は、売上/売掛金、として下さい。
④アマゾンの取引は、量が多くなります。入金時に手数料も処理する方が、分かりやすいかもしれません。取引の都度仕訳するなら、
支払手数料/未払金、振込時に、未払金/普通預金、です。
支払手数料が多くなるのは、アマゾンの特性ですので、気にしなくても構いません。
ありがとうございます。
最後にもう一つ質問なのですが、私は青色申告・65万円控除で届け出を出して事業を始めました。
65万円控除を受けたい場合、「発生主義」で記録する必要があると聞いたことがあります。
売上や運賃、手数料を入金時に処理してよいのであれば、
私としてもとても楽でそうしたい気持ちでいっぱいなのですが…。
これですと、「現金主義」になると思います。
のちのち、税務署が私の提出した確定申告書を見たとき・税務調査が入ったときなどに、
きちんと発生主義で記録しておかなかったことによってペナルティがある…ということはないでしょうか?
ご連絡ありがとうございます。
経理を楽にする方法として、上記のやり方をお伝えしました。発生主義にするには、現金動き+発生分を記帳することが必要です。
したがって、12ヶ月分を上記のやり方で記帳し、発生分(期末時点での未入金、未払金)を、決算仕訳で記帳すれば、問題ありません。特殊なやり方ではなく、この方法での記帳で、ペナルティーがあるわけではありません。
したがって、12ヶ月分を上記のやり方で記帳し、発生分(期末時点での未入金、未払金)を、決算仕訳で記帳すれば、問題ありません。特殊なやり方ではなく、この方法での記帳で、ペナルティーがあるわけではありません。
そうだったんですね…!
去年一年間、ずっと「面倒だけど毎日記録しないと…」と思ってやっていたのですが、
これからは毎日しなくていいんだ!と思うとすごく気持ちが楽になりました。
記録の修正もかなり楽になりそうです。
はじめての確定申告でなにわかららず、すごく心配だったところに希望が見えてきた感じがします。
最初から最後まで、とても丁寧なアドバイスをしてくださってありがとうございました。
落ち着いてひとつひとつ、やってみます。
本投稿は、2018年01月19日 18時33分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。