前年分の確定申告が間違っているかもしれないので修正したいです
個人事業主で、バイトと漫画関係の仕事をしております。
今年初めて青色申告をしたのですが、申告した内容が間違っていると思い相談させていただきたいです。
①口座・クレジットカードともに事業・プライベートで共用しているのですが、事業用の収入と事業用の出費しか帳簿付けしていませんでした。
プライベートの買い物も事業主貸、事業主借で全て帳簿付して申告するのでしょうか?
その場合プライベートの買い物の領収書なども取っておいた方がいいのでしょうか?
②開業年の期首残高について、口座が事業・プライベート共用なのですが、これは開業日時点の通帳残高と手持ちの現金を足した額でしょうか?
それとも0円で始めるのでしょうか?
③やよいの会計ソフトを使い、e-taxで確定申告をしたのですが、正しく帳簿付し直した物を税務署に提出する場合、e-taxからできるのでしょうか?
税理士の回答
こんにちは。申告の修正に関するご相談ですね。
初めて提出した青色申告。間違っているかもしれない、とても心配ですよね。
まず、プライベート・事業共用の口座について。
こちらについては、プライベートの支出に関しては、事業主勘定で処理していただく必要があります。
そうしないと、年末時点の銀行口座の残高の数字と、決算書の預金金額が不一致になるはずです。
ただ、プライベートの支出は事業の経費となっていないので、領収証などの保存は不要です。
そこはご安心ください。
2つ目のご質問について。
開業日時点の残高ですが、決算書には「現金」と「普通預金」が分かれて表示されていますでしょうか?
もし分かれているなら、現金は現金、預金は預金で分けて開業日時点の残高を入力してください。
最後の質問について。
提出した申告書を修正する場合も、e-taxから行うことはできますが、修正できる場合は所得の金額が変わってしまうときです。
おそらく、ご相談者様の状況では、所得の金額は変わらないのではありませんか?
所得の金額が変わらないのであれば、修正は不要です。
最後に、可能であれば、プライベートと事業用の口座は分離していただくことをお勧めします。経理処理が複雑になりますからね。
ご丁寧な説明ありがとうございます。
銀行残高と合わせるためにプライベート分の仕訳を追加すると決算書の預金金額も今年出した申告書と変わると思うのですが、所得の金額が変わらなければ再提出する必要はないのでしょうか?
新しい仕分けが追加されていることを申告する必要はないのでしょうか?
追加でのご質問、ありがとうございます。
あくまで税金の世界のルールのお話ですが、所得金額が変わったり、税金の金額が変わらなければ税務署への修正は不要です。
ただし、おっしゃるように、決算書の預金金額が変わっているので税務署からは疑問を持たれる可能性はありますが、金額が変わった事情を説明すれば問題ないと考えます。
迅速なご返信ありがとうございます。
不安で仕事が手につかなかったので、少し安心しております。
追加での質問になり申し訳ありません。
①漫画関係の仕事とは別にアルバイトをしているのですが、そちらの給料も帳簿付していません。
確定申告申告書では給与をもらっていることを申請しております。
本来なら給料も共用口座の場合事業主勘定で帳簿付するべきだと思うのですが、修正の必要はないでしょうか?
②来年の確定申告の際、2023年の期末残高ではなく2024年1月1日時点の正しい期首残高に変える場合の差額はどのような処理を行えばいいでしょうか?
前年の帳簿付が間違っていたことをどこかに書いた方がいいのでしょうか?
③今回の件で事業用の口座を開設しようと考えているのですが、
事業用とプライベートの口座・クレジットカードを完全に分けた場合、プライベートの方の収支は帳簿付して申告する必要がないのでしょうか?
無知で申し訳ありません。ご回答よろしくお願いいたします。
さらに追加で質問申し訳ありません。
改めて昨年のプライベートの買い物とバイトの給料を事業主勘定で仕訳し、帳簿を修正しておく必要はあるでしょうか?
クレジットカードの明細が一年前までしか遡れず、いつどこで購入したかが正確に分からない時期があり困っています。
追加でのご質問、ありがとうございます。
一つずつお答えしますね。
①アルバイトの給料について
事業用口座に給料が振り込まれる場合は、事業主勘定での処理が必要です。修正をどうするかは、②でお話しします。
②差額の処理について。
差額については、事業主勘定でまとめて調整してしまえばよいと考えます。本当は2023年末で修正できればいいのですが、いったん残高を引き継いで2024年1月1日付で調整するしかないと思います。このときに、アルバイトの給料分もまとめて事業主勘定で処理しましょう。
青色申告決算書の3ページ目「本年における特殊事情」という欄がありますので、もしご心配なら、そこにこの修正の経緯を書いておくのはいかがでしょうか。
③プライベートの収支について
基本的に、プライベートの収支について帳簿付けは不要です。ただし、万が一プライベート口座から事業用の支払いをするような場合には、事業主勘定での帳簿付けが必要です。
④昨年分の修正について
本当は事業用口座から払われたプライベートの支出も、日付を正確につける必要があります。
ただ、昨年の帳簿は申告する際に決算作業を行い締めているので、さかのぼっての修正はできません。
今年の期首で調整する方がよいでしょう。
ご返信ありがとうございます。
何度も申し訳ありません。最後の質問になります。
①やよいの青色申告を使用しています。
2024年分の期首残高をいきなり2024年1月1日時点の通帳と現金に変更して特殊事情欄で説明するか、期首残高は2023年の期末残高を引き継ぎ2024年1月1日付の事業主勘定の仕訳を帳簿付して特殊事情欄でに書くのとどちらがいいでしょうか?
また期首残高を帳簿で修正する場合、仕訳はどちらが正しいでしょうか?
(例)
2023年の決算書の期末残高が¥1,500,000
2024年の1月1日時点の口座残高+現金が¥1,100,000の場合(決算書より実際の期首残高の金額が少ない)
●普通預金¥400,000/事業主借¥400,000
現金
●事業主貸¥400,000/普通預金¥400,000
現金
②昨年の共用クレカの個人的な買い物の仕訳をしていないのに2024年の1月引き落としのクレカの仕訳をしても大丈夫でしょうか?
急に借方に未払金が発生しても問題ないでしょうか?
共用口座、クレカの仕訳は
●個人的な買い物
事業主貸/未払金
●事業用の買い物
消耗品費など/未払金
●引き落とし時
未払金/普通預金(個人、事業まとめて)
であっているでしょうか?
ご回答よろしくお願いいたします。
①期首残高は2023年の期末残高を引き継ぎ2024年1月1日付の事業主勘定の仕訳を帳簿付して特殊事情欄でに書く
→こちらの処理の方が適切だと考えます。
●事業主貸¥400,000/普通預金¥400,000
現金
→お示しの例では、こちらの仕訳になります。
②本当は購入した時点で未払金の仕訳をすることになるのですが、やむを得ないと思います。
クレカの仕訳は、お示しの仕訳で問題ないと考えます。
ご回答ありがとうございます。
村田様のおかげで疑問が解消されました。
無料にも関わらず、最後までご丁寧にご説明いただきありがとうございました。
本投稿は、2024年06月29日 13時08分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。