現金出納帳の書き始めについて
2018年から個人事業主となり2019年に確定申告を始めました。
2019年から青色申告にしました。
青色申告簡易簿記なのですが、現金出納帳の書きはじめは前年より繰越と書いて差引残高に書くと思います。
その時に自分の全財産を差引残高に書くんですか?そうしたら貯金ができないと思いました。
また、貯金に回す場合科目は貯金と書いていいんですか?
税理士の回答

行方康洋
現金出納帳の書き始めは前年末残高になります。
事業用としての手持ちの現金はすべて残高に記入することになります。その現金から預金に預ける場合、その預金を事業用として管理されるのであれば、勘定科目は預金でいいと思います。プライベートの目的で利用されるのであれば、事業主貸という勘定科目を使い、記帳することになります。
この他、プライベートの目的で事業用の現金から何かの支払いに充てる場合は、事業主貸勘定を使って記帳します。
ありがとうございます。
2019年 12月に一年分の利益全てを事業主貸(貯金)と記載して2020年1月から0円から始めるのもありですか?
また、5000円だけ貯金にまわさず事業用に残しておいて前年より繰越を5000円から始めるのもありですか?

行方康洋
2019年は青色申告をされていますので、2020年に引き継ぐ現金残高は、2019年12月31日の残高になります。2019年12月31日の残高とは異なる金額で、例えば、0円から始めたり、5000円から始めたりすることはできないと思います。
ありがとうございます。
青色申告簡易簿記の現金出納帳についてです。
例えばの数字ですが、年間所得が15万円だとして2019年12月31日に事業主貸(貯金)10万円と記入していれば翌年2020年の1月1日の前年からの繰越は5万円となるのですか?
2020年1月1日で摘要欄に事業主貸で貯金したい額を書くしかないということですか?

行方康洋
年間所得と現金残高は一致しないと思いますので、年間所得と2019年12月31日の現金残高を合わせる必要はありません。例えば、2019年12月31日に事業主貸(貯金)10万円と記入し、その後の残高が5万円であれば、翌年2020年1月1日の前年からの繰越は5万円となります。この辺りは、お考えのとおりで結構かと思います。
ありがとうございます。
そうですよね。自販機で何回飲み物を買ったとか覚えてないですし。
それなら、昨年残った金額は通帳を見て書くんですか?
年間所得の中から住民税と年金を払う場合の摘要も事業主貸(住民税)という記載ですか?

行方康洋
ご理解されている通り、預金の残高は通帳を見て記載いただければと思います。現金又は預金から住民税や年金を支払う場合、事業主貸勘定を使って記載されればと思います。
ありがとうございます。
年間所得と現金残高が一致しない場合は一般的にどうするのを推奨されてますか?

行方康洋
特に推奨というのはなく、現金収入(売上)と現金支出(経費の支払)をその都度記帳されれば、年末の現金残高が計算されます。その残高が翌年1月1日に引き継がれることになります。
ありがとうございます。
事業用のお金からパン買ったりとかして、帳簿上の現金残高と口座の現金残高が違う場合、帳簿ファーストで翌年記載するんですか?

行方康洋
事業用のお金でパンやプライベートのものを買われても、事業主貸勘定を使い、現金の減少(支出)を記録していきますので、実際の現金残高と帳簿上の現金残高は一致することになります。結局、帳簿の残高で翌年に繰り越されても、実際の現金残高で翌年に繰り越されても、結果は同じとなります。
ありがとうございます。
現金出納帳は名の通り現金の動きを逐一忘れずに書くということですか?

行方康洋
お考えのとおりです。現金出納帳は、常に現金の増減を記録し、帳簿の残高と実際の現金残高が同じになるようにする必要があります。
本投稿は、2020年03月25日 15時33分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。