期末商品と棚卸資産はイコールになる?
今年から始めて青色申告をします。
貸借対照表の棚卸資産は、損益決算書の期首商品棚卸高となにか関係はありますか?イコールになるのでしょうか?
全くの初心者でお恥ずかしいのですが、よろしくお願いいたします。
税理士の回答

回答します
期首(個人の方の1/1)の棚卸資産は、その年の損益計算上の「期首商品棚卸高」と原則、同額となります。(「売上原価」となります)
お忙しい中回答ありがとうございます。
12/31の期末の棚卸資産の欄も、期末商品棚卸高と同額になるという認識でよろしいでしょうか?

前年の損益計算書の期末商品棚卸高は、その年(前年)の貸借対照表の12/31現在の棚卸資産(棚卸商品・商品)の額と一致します。
そして、前年の「期末商品棚卸高」は翌年(当年)の損益計算書上の「期首商品棚卸高」になります。
翌年の損益計算書の「期末商品棚卸高」及び翌年12/31現在の貸借対照表上の「棚卸資産」の額は、その年の12/31の在庫(棚卸資産)の金額になりますので、前年の金額と一致しないのが通常となります。
簿記では、「売上高」に対応する「売上原価」という概念があります。
例えば
ある商品を 10個 単価100円で購入した
仕訳) 仕入 1000 /現金 1000
その商品を 6個 単価150円で購入した
仕訳) 現金 900/ 売上900
仕入は費用(売上原価)科目で、売上は収入になります。
現金は・・・資産科目です。
単純に計算すると
900円収入 -1,000円費用 = -100円
となり赤字になりますが、商品が4個在庫で残っています。
そこで、4個×単価100=400円 が棚卸(期末商品棚卸高)として売上原価からマイナスします。
仕訳) 繰越商品(棚卸資産) 400 /仕入(期末商品棚卸高) 400
その結果
売上原価 の計算 1,000円 - 400円 = 600円
粗利益額 900円(売上高)- 600円(売上原価)= 300円・・・粗利益 となります。
なお、
仕訳)繰越商品(棚卸資産) 400 / 仕入(期末棚卸商品高)
⇓ ⇓
資産科目(貸借対照表) 売上原価科目(損益計算書)
「繰越商品400円」が12/31現在(期末)の貸借対照表上の資産科目である「棚卸資産(商品)」として計上されます
売上原価から減少させた「仕入400円」が損益計算上の「期末商品棚卸高」になります。
そして、翌期の損益計算書上の「期首棚卸高」として、翌期の「売上原価」に加算されることになります。
仕訳)仕入(期首商品棚卸高) 400 /繰越商品(期首の棚卸資産)400
⇓ ⇓
売上原価科目(損益計算書) 資産科目(貸借対照表)
※ 棚卸資産はこの仕訳で0円となります。
翌年は、期末に新たに棚卸(在庫)を行うことになります。
システムによって勘定科目が異なったりしますが、考え方はこのようになります。
ご丁寧にありがとうございます!
まだ慣れず難しいことと思ってしまいますが、一つずつ理解していきたいと思います。

ベストアンサーをありがとうございます。
最初は大変でも、慣れれば大丈夫だと思います。
本投稿は、2022年04月08日 17時52分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。