実家の売却の確定申告について教えて下さい
両親が昭和55年7月に家を買いました。
購入金額は2000万円、頭金900万円の売買契約書、領収書があります。
一昨年の2020年に父は亡くなるまで住んでいました。(母は先に他界しました)
私は兄弟はおらず賃貸に住んでいます。
私は実家には住まずに更地にして、今年、1600万円で売却しました。
来年、確定申告をしなければいけないと思うのですが、私が来年1月に県外に引っ越しをします。
引っ越し先での確定申告手続きになると思うのですが、何か準備しなければならない事、それと支払う税金の金額を教えて頂けませんでしょうか。
どうぞよろしくお願いします。
税理士の回答

状況からして、空家特例の3,000万円控除の可能性があると思われます。
該当なら、税負担がなしになりそうです。
ご回答下さりありがとうございます。
すみません質問なのですが、転居先での確定申告に行く時に何か必要な書類はありますか?

空家特例について
この特例の条件を参考までに記載します。
①土地建物の両方を相続
②お父様は1人暮らしだった
③建物はマンションのような区分所有ではなかった
④建物は、昭和56年5月31日以前の建築
⑤敷地は、相続から譲渡まで事業、貸付、居住に供していなかった
⑥対価が1億円以下
⑦相続から3年目の年末までの譲渡
⑧買主は他人
以上を踏まえて、譲渡所得の計算は、
収入-原価-経費-特別控除=所得
収入は1,600万円、
原価は2,000万円ですが、経過年数42年の償却をしますので、建物部分は残5%、+土地代
経費は仲介手数料など
特別控除は、空家特例①~⑧に該当するケースでは、そのことを証明する必要があります。
特別控除で申告する際の必要書類は、
①土地の登記事項証明書
②建物の閉鎖登記簿謄本
③家屋の所在地の市町村長からの、「被相続人居住用家屋等確認書」
イ ここでは、相続開始直前に1人暮らしだったこと
ロ 相続から譲渡まで、事業用、貸付用、居住用でなかったこと
(空家、空地であったこと)
④所得の計算のため、購入時の契約書、経費の領収書、譲渡時の契約書、経費の領収書
⑤譲渡以外の所得の書類、例えば、給与所得の源泉徴収票(これは提出しませんが、金額等が必要です)
⑥マイナンバーカード(提示)又は、新住所地のマイナンバー有の住民票+免許証か保険証
空家特例に該当する場合には、原価や経費がなくても所得、したがって所得税が無くなることが考えられます。
※空家特例は、母屋だけです。物置や車庫などがあった場合には、面積按分で母屋の敷地を特定します。この場合には、特別控除でゼロになりません。
しかし、例えば国保に加入されている場合の保険料の計算において、管轄の市区町村によっては特別控除前で計算するケースがあります。
このケースでは、国保料を下げる意味で、原価や経費を細かく申告する必要があります。
とても不安でしたので、詳しく教えて下さりホッとしました。
本当にありがとうございました。
本投稿は、2022年10月30日 09時55分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。