過去に年末調整も確定申告も失念していた時
パート社員です。
いつもやっていた年末調整が2019年から紙から電子になったのですが、去年今年と年末調整した時にふと不安になって会社に確認したところ過去に3、4回も失念していたことが分かりました。
年末調整も確定申告もしていないと税金の過払いになり自分だけが損をするなら良いのですが、脱税になってないかが不安です。勿論、脱税なんてしたくないので払えるならすぐにでも払いたいですが今更できることはあるのでしょうか?
恥ずかしながら頭が弱いので調べてもどうしたらいいのか何も分からずただただ不安です。失念したのは自業自得なので果たせる責任は果たしたいです。宜しければ回答お願いいたします。
税理士の回答

石割由紀人
過去に年末調整や確定申告を失念していたとのことで、不安に感じていることと思います。まず、安心してください。脱税に該当するかどうかは、税金を故意に隠蔽したり、不正に申告をしなかった場合に問題となります。年末調整や確定申告を失念しても、それがすぐに脱税とはなりません。
以下のポイントについてアドバイスします。
1. 過払いの税金の返還: 年末調整や確定申告を失念した場合、過去に払いすぎた税金がある可能性があります。過払いがあった場合は、確定申告をすることで税金が還付されることがあります。すでに確定申告期限を過ぎている場合でも、税務署に「更正の請求」を行うことで過去の税金を取り戻せる場合があります。
2. 確定申告を行う: 今から過去の年について確定申告を行うことができます。過去の申告漏れがあった年に対して、修正申告を行うことで、必要な税金を納めることができます。確定申告を通じて、正しい税額を計算し、未納の税金があれば納付します。
3. ペナルティ: もし未納税金があった場合、ペナルティ(延滞税や過少申告加算税)が発生することがありますが、意図的な脱税でない場合、過去の申告漏れを修正することで、過少申告加算税が軽減されることもあります。税務署に事情を説明し、必要な手続きを行うことが重要です。
4. 税務署への相談: 自分だけで対応するのが不安な場合は、税務署に直接相談することもできます。税務署は親切にアドバイスをしてくれる場合もありますし、必要な手続きについても案内してくれます。
まずは、過去に失念した年について確定申告をして税務署に正しい税額を支払うことが最も重要です。その際、誠意を持って対応すれば、税務署も理解してくれるでしょう。
ご丁寧に詳しく回答してくださりありがとうございます。自分にもとても分かりやすいです。
失礼ながら重ねてお聞きしたいのですが、会社の上司にも「年末調整を忘れた上で必要な確定申告も忘れると税金を払って無いことになるのか」「税務署に相談した方がいいのか」と聞いた所、「払うべきものはちゃんと払ってあるから大丈夫」とのことでした。
未納の税金が無い場合でも回答のように申告は必ずした方が良いのでしょうか?
(ちなみに会社以外の収入はありません)
本投稿は、2024年12月11日 02時28分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。