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雑所得の確定申告、在庫と経費について

ハンドメイド作品を副業で販売しており、雑所得で確定申告をしようと思います。

材料の仕入れにかかった金額と在庫をどのように確定申告に反映させれば良いのかわからず、質問させていただきました。

例えば2025年に
1. ハンドメイドの材料を1000円で購入した
2. 300円分の材料を使用した作品を2つ作った、材料の残りは400円分
3. ひとつは500円で売れた
4. ひとつは売れ残った

2026年に
5. 2025年に残った作品が500円で売れた

この場合、2025年、2026年に申告する収入・所得・経費はそれぞれどのように考えたら良いのでしょうか。

2025年の収入は500円で良いのかと思うのですが、経費が1000円なのか300円なのか600円なのかがわからないでおります。
また2025年から2026年に持ち越した材料や在庫はどのように考えたら良いのでしょうか。

慣れていないもので質問に不備がありましたら申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

税理士の回答

雑所得であることを前提に回答します。
経費として計上できるのは、その年に実際に販売した作品の制作に直接要した材料費等に限られます。
そのため、期末時点で手元に残っている材料や未販売作品は「棚卸資産」として翌年に繰り越し(経費として計上せず資産勘定)、実際に売れた年度に経費として計上します。

2025年
収入金額: 500円
必要経費: 300円
所得金額: 200円

棚卸資産:700円

2026年
収入金額: 500円
必要経費: 300円
所得金額: 200円

棚卸資産:400円

平田先生、わかりやすいご回答をいただきありがとうございます。

重ねて具体的な確定申告書の書き方について質問させてください。

こちらも雑所得であることが前提になると思いますが、
実際確定申告の書類に記入するときは、
2025年ならば
収入金額500円
所得金額200円
を第一表に記入し、経費を記入する欄はない、という認識でよろしかったでしょうか。(第二表にはどこからのいくらの収入であるかを記載)
また棚卸資産700円についてはこちらも記載欄はなく、
2026年のために手元で在庫管理&金額をデータや紙で保管しておくのでよろしいのでしょうか。

材料購入時の領収書やレシート、また売り上げの明細(電子データですが)は保管してあります。

ご認識の通り、確定申告書本体に経費の内訳や棚卸資産の金額を直接記入する欄はないため、算出された「収入金額」と「所得金額」を所定の欄に記入します。

棚卸資産の金額については、申告書への記載は不要ですが、翌年の所得計算の基礎となる重要な数値ですので、その計算根拠となる記録(棚卸表など)をご自身で作成し、領収書等と共に保管しておく必要があります。

参考:
令和6年分所得税及び復興特別所得税の手引き P12.P13(PDF番号 P13.P14)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki/2024/pdf/001.pdf

棚卸表について重要性を理解しました。こちらを参考に日々の記録を続けたいと思います。
細かい内容までご回答いただきまして、本当にありがとうございました。

本投稿は、2025年09月15日 19時36分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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