法人税等の算出にあたり、所得金額の出し方をお教えください!
代表一人の法人です。3月決算のため、確定申告書の作成中です。そもそも、別表4『48 所得金額』をまず算出したいのですが、WEB上でいくつかのサイトをみたところ、税引前当期利益額をもとに加算/減算して出すようですが、具体的に加算/減算する項目金額にどれを当てはめるのかがよくわかりません。
決算仕訳前の状況として・・・、
・法人税、住民税、事業税は中間納付あり、仮払法人税等で計上
・中間納付が遅れ、法人税で延滞税が発生、租税公課で計上
・前期の納税充当金を取崩して前期事業税を納税
上記以外で、加算/減算に関わる項目金額はありません。
延滞税を加算、前期事業税を減算とするのではと思いますが、法人税と住民税の中間納付分は加算したうえで、所得金額を算出するのでしょうか。
税引前利益=所得金額として、仮で税額計算してみたところ、中間納付分の法人税と事業税で還付金が発生する見込みでもあり、混乱しています。よろしくお願いいたします。
税理士の回答

坂根正哉
延滞税を加算、前期事業税を減算とするのではと思いますが、
ご理解のとおりです。
>法人税と住民税の中間納付分は加算したうえで、所得金額を算出するのでしょうか。
下記の処理を行い、所得金額を算出してください。
①仮払法人税等とした金額につき、会計ソフト上、
(借方)法人税等 (貸方)仮払法人税等
と法人税等に振り替える仕訳をしてください(これで中間分の法人税等が費用に計上されることになります。)。
②①により費用に計上された、中間分の法人税につき、「損金経理法人税等」で加算、住民税につき「損金経理住民税」で加算します。
また、中間分の法人税につき、還付される金額について、別表5(一)Ⅰに、「未収還付法人税等」の科目で、③④欄に記載してください。
実際に還付された事業年度(おそらく翌期)に、還付された金額を会計ソフト上、「雑収入」として処理したうえ、法人税等の還付金につき、別表4で「法人税等の還付金」の科目で減算調整を行います。
事業税の還付については会計上雑収入処理する以外、別表では何も調整しなくて大丈夫です。
丁寧に教えて頂き、ありがとうございました。アドバイスをもとに、決算仕訳、確定申告書の作成ができました。次の確定申告では還付金の処理もあって、また時間がかかりそうです。いずれにしましても、今回、早々に回答を頂き、助かりました。
本投稿は、2021年05月24日 12時07分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。