役員退職金の金額について
以前代表取締役をやっていた現在平取締役の父に役員退職金を支払いたいと思います。
役員退職金は最後の役員報酬を基準に計算すると聞いてますが、現在はほぼ仕事もしてないので
新入社員程度の給与しか払っていません。現在の給与で計算するとかなり安くなってしまうので、
いままでの功績等を考慮して、代表取締役として働いていた当時の給与をもとに退職金を渡す
ことはできないでしょうか。創業して会社を大きくした貢献度等を考えると代表取締役としての給与をもとに払った方が正しい退職金の額のような気がします。
よろしくお願いします。
税理士の回答
ご相談のようなケースでは、役位ごとの報酬額と在位年数等で積み上げて算定する方法が考えられます。大手企業ではよく採用されている方法かと思います。
具体的な計算方法は次のようになります。
・役位別の最終報酬月額×役位別の勤続年数×役位別の功績倍率
お父様の場合に置き換えてみますと、
① 代表取締役でいらした期間分
「代表取締役時の最終月額報酬×当該役員在任年数×代表取締役としての功績倍率」
② 平取締役でいらした期間分
「平取締役時の最終月額報酬×当該役員在任年数×平取締役としての功績倍率」
③ ①+②=役員退職金額
なお、税務調査で指摘されないよう役員退職慰労金規定を整備しておく必要がありますのでご留意ください。
ご参考になれば幸いです。
本投稿は、2015年09月03日 14時06分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。