ボランティアでの、謝礼金について源泉徴収などの手続きのしかた。
自警団の無償ボランティアをやっている団体です。メンバーの会費(年間合計:5000円)でまかなっていたのですが、今月より近くのNPO法人の施設から閉じめの時の防犯警戒をしてほしいとのことで、20:30~21:30の時間帯で好きな時に数分立ち寄ってほしいと頼まれました。(月12回くらい)その謝礼金として、月10,000円を当ボランティア団体に頂いてるのですが、源泉徴収とかの手続きはどのようにした方がいいでしょうか?(年間総収入は:13万くらいです)
税理士の回答

ご相談ありがとうございます。
厳密な法律論で考えると難しい部分もあるのですが、団体の結成趣旨や収入金額が少ない点を踏まえると、源泉徴収や確定申告などの手続きは今のところ不要ではないかと思われます。
(ただし、団体内での資金の流れは記録をとり、透明にしておく必要はあります。)
自警団のような団体は、税務上の取り扱いは株式会社などと同じ扱いを受けます。
したがって、「収益事業」を営んでいる場合には、法人税の確定申告をして、利益に対する法人税を支払う必要があります。
ここで何をもって「収益事業」とするのか、これは明確な線引きは難しいところですが、ご相談のケースであれば「収益事業」、つまり民間警備会社のような事業としての警備行為とは言えないと思われますので、税務申告の必要なしと考えられます。
また、源泉徴収については、「個人」がお金をもらう場合に発生するものですので、「法人扱い」される自警団にはそもそも関係はありません。
最後に、ご注意いただきたいのは、その警備謝礼金が自警団の団長さんなどの「個人」の所得とみられかねないケースです。
ご相談者様におかれましてはまったく問題ないことと思われますが、あくまで一般論として、例えば謝礼金を個人の銀行口座に振り込んでもらっていたり、そのお金を個人の生活費として使用していたりする場合は自警団を隠れ蓑にした「個人事業」と認定されて課税される可能性があります。(公私混同は危険ということです)
ちょうど先日、某暴力団のトップに脱税の疑いあり逮捕というニュースがありましたが、ロジックとしてはこれと同じになります。
本投稿は、2015年06月16日 09時56分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。