初めての賞与の支給について
こんにちは。
合同会社を1人で経営しております。従業員は私だけですが、ここにきて売上がかなり上がってきており、今まで考えていなかった賞与の支給を検討しております。
そこで質問ですが、賞与の支給・不支給や、賞与の支給額、支給日などは、年度当初に決めておくべきものなのでしょうか。徐々に売上が上がってきたタイミングで「もともとは賞与の支給を考えていなかったけど、来月あたり賞与を出せる」場合は、賞与を支給しても良いのでしょうか?
税理士の回答

役員の賞与の支給については、納税地における所轄税務署長に対して、あらかじめ事前確定届出給与に関する届出書の届出をする必要があります。
一人合同会社(同族会社)はご記載のようにしようと思えばできてしまいますが、それが利益調整です。
利益調整による租税負担回避を防ぐために、法人税法上は事前確定届出給与でなければ法人の損金になりませんので、結果として役員個人の所得税だけが増え、法人は支給しないのと同じ法人税等が課されます。
法人税法上の役員給与は以下をお読みください。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5211.htm
事前確定届出給与に関する届出は以下をお読みください。
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/hojin/annai/5104.htm
支給しても良いのでしょうか?に対する回答は、法人の損金にならないことを承知していれば支給しても良いです。
法人税法上の役員給与は同族会社の役員にとっては知っておかなければいけない基本中の基本です。勉強してください。
支給するためにあらかじめ届出をする必要があるのではなく、法人の損金にするためには所定の期限までに届出をして届出通りに支給しなければいけないということですので、損金にならないことを承知のうえであれば支給できますからお間違いなく。法人税法は「役員給与の損金不算入」の規定だからです。
本投稿は、2023年06月16日 22時35分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。