確定申告 経費計上について
夫の個人事業主(請負)の補佐全般をしています
お忙しい中恐れ入りますがご教示お願い致します。
①携帯利用料金をdカードで引落しになっているのですが明細書を見ると
ご利用年月日 23年12月31日
ご利用店名 ドコモご利用料金/ID 1月分
お支払日 2024年2月13日(火)
とありますがどこを基準に経費表に計上すればよいでしょうか?
全て月が違うので正しい所が不明でとても混乱しています
②収入も平日20日締めで翌月15日払いなのですが12月21日~1月20日締めで
1月15日振込の場合計上は何月が正しいのでしょうか?
税理士の回答

① 携帯利用料金の経費計上タイミング
携帯料金の経費計上は、「発生主義」 か 「現金主義」 かによって変わります。
✅ 発生主義の場合(通常の会計処理)
「サービスを利用した月(発生した月)」で計上するのが基本 です。
• 明細に 「1月分」 と記載されているため、これは 2024年1月の通信料 を示しています。
• 2024年1月の経費 として計上するのが正しい。
📌 仕訳例(1月分の携帯料金を計上する場合)
(借方)通信費 〇〇円 /(貸方)未払金 〇〇円 (2024年1月31日)
※「未払金」として計上することで、実際の支払日(2月13日)ではなく、利用月の1月に経費計上 できます。
📌 仕訳例(2月13日に支払ったとき)
(借方)未払金 〇〇円 /(貸方)普通預金(またはカード引落) 〇〇円
➡ 支払日は関係なく、「1月分の費用」として1月に計上するのが正しい。
✅ 現金主義の場合(支払日基準)
個人事業主で現金主義を採用している場合、「支払日(2月13日)」に計上 することになります。
📌 仕訳例(現金主義の場合、2月13日)
(借方)通信費 〇〇円 /(貸方)普通預金 〇〇円
➡ この場合、支払った日(2月13日)に経費計上する。
▶ どちらを選ぶべき?
• 発生主義(1月分として計上) → より正確な会計処理
• 現金主義(支払日ベースで計上) → 簡単な管理方法(ただし青色申告では推奨されない)
個人事業主でも、青色申告(複式簿記)をする場合は発生主義が望ましい です。
② 収入の計上タイミング
収入の計上タイミングは 「請負契約の収益認識基準」 によりますが、
個人事業主の請負収益は 「仕事が完了した月」に計上するのが基本(発生主義)」 です。
• 今回のケース
• 12月21日~1月20日までの仕事
• 1月20日で締め
• 1月分の収益として認識
• 実際の振込日は 2月15日
📌 仕訳例(発生主義の場合、1月20日時点で計上)
(借方)売掛金 〇〇円 /(貸方)売上 〇〇円 (2024年1月20日)
➡ 仕事を完了した日(1月20日)が収益計上日
📌 仕訳例(2月15日に入金されたとき)
(借方)普通預金 〇〇円 /(貸方)売掛金 〇〇円
➡ 売掛金が消えて、実際の入金を記録
現金主義の場合(支払日基準)
もし現金主義で記帳している場合は、振込された日(2月15日)に収益計上します。
📌 仕訳例(現金主義の場合、2月15日)
(借方)普通預金 〇〇円 /(貸方)売上 〇〇円
▶ どちらを選ぶべき?
• 発生主義(1月20日に計上) → 正確な会計処理(青色申告の場合推奨)
• 現金主義(2月15日に計上) → 簡単な管理方法(白色申告や小規模事業向け)
青色申告(複式簿記)なら発生主義が推奨されるため、「1月20日に売上計上」が正しい。
本投稿は、2025年03月04日 16時00分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。