法人で自宅を経費にする場合
自宅を事務所にしているので、個人事業主のときは家賃の一部を経費として計上していました。
4月より法人成りしたのですが、このまま家賃を経費としてよいのでしょうか?
できる場合はどのような方法をすればよいのか、(法人と個人で契約して個人で不動産所得として確定申告?)
どのように仕訳すればよいのかを教えていただけますでしょうか?
税理士の回答

社宅ですね。法人税基本通達に現物給与とされないために幾ら取ればよいのか詳細な規定がありますのでググってみてください。
事業割合に応じて、会社が、あなたへ賃借料(地代家賃)を支払い、経費計上されたら良いと考えます。

個人事業主の時と同じ仕訳になります。
事務所としての使用割合で適正な賃料を、法人に請求することとなります。

関田和弘
こんにちは。
ご自宅の家賃を法人の経費にするには2つの方法が考えられます。
①法人から個人へ家賃を支払う
法人と個人で賃貸借契約を結びます(転貸借)。
家賃設定は個人が家主へ支払っている家賃のうち、事務所使用部分の面積に対応する金額とします。
法人は個人へ支払った家賃を「地代家賃」として経費処理。
個人は受け取った家賃が不動産所得の収入になりますが、家主に支払う家賃のうち事務所使用部分(収入と同額)が必要経費となりますので、結果的に不動産所得はゼロとなります。
②社宅扱いにする
家主の許可が得られれば、借主を法人名義に変更し、役員社宅扱いにします。
法人は家主へ支払った家賃全額を「地代家賃」として経費処理。
一方、法人は個人から一定金額以上の社宅家賃を受け取る必要があります。
社宅家賃の設定については、小規模な社宅であれば、法人が支払う家賃の10〜20%程度で済む場合もあります(結果的に家賃の80〜90%程度を経費にできます)。
法人が受け取った社宅家賃は「雑収入」などで処理します。
役員社宅の家賃の計算方法は以下のサイトをご参照ください。
役員に社宅などを貸したとき
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/gensen/2600.htm
「ググれ」ではここのサイトの意味がないと思いますが。
関田先生、とてもわかりやすく丁寧にありがとうございました。1の方法にしたいと思います。
他の先生方もありがとうございました。
本投稿は、2018年08月12日 16時31分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。