期末在庫計上について
当社は建築業をしており、今期末未成の新築工事が一件あります。この未成工事にかかる部分の支出については未成工事支出金として処理しております。この未成物件にかかる材料の仕入代金を支払った場合、こちらも未成工事として処理するのでしょうか?そうすると、期末棚卸したときにその分の材料が残っていれば、二重で在庫計上の方にになってしまうのではないでしょうか?どうかご指導のほどよろしくお願い致します。
税理士の回答

建設業などで使用する「未成工事支出金」は一般的な製造業で使用する「仕掛品」に該当するものです。
建築物を建築する過程は下記のようになります。
➀部材の調達→➁購入した部材を使用し建築→➂完成引渡し
上記の各過程に計上する仕訳は下記になります。
➀建築の為の部材調達時
材料100/買掛金100
➁建築開始時
人件費100/未払金100
未成工事支出金200/材料100
/人件費100
※建築の為に調達した材料は建築開始に伴い未成工事支出金(仕掛品)に振り替えます。未成工事支出金には工事開始後完成引渡しまでに発生したすべての費用を集約させます。材料(BS勘定)は建築開始に伴い未成工事支出金(仕掛品)に振り替えられる為、資産の2重計上は生じません。
➂(完成・引渡時)
工事原価200/未成工事支出金200
工事未収入金300/工事収益300
本投稿は、2019年02月27日 22時47分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。