私用の口座から経費を落としていたため、残高が不明です。
売掛帳や買掛帳等に、残高を記入する欄がありますが、私用の口座を私用の支出含めて使用していたため、その都度の正しい残高が不明です。
この際の記帳の仕方を教えてください。よろしくお願いいたします。
税理士の回答

売掛帳や買掛帳等は、残高をその都度記載する必要があり、私用の口座で入出金があった場合も、仕訳を起票し、各種帳簿に記載する必要があります。
①私用口座に売掛金の入金があった場合
(借方)事業主貸 ××× (貸方)売掛金 ×××
と仕訳をして、売掛金の消込を行います。この仕訳をもとに、売掛帳に記帳していけば、売掛金の正しい残高が、売掛帳に反映されると思われます。
②私用口座で買掛金の支払いをした場合
(借方)買掛金 ××× (貸方)事業主借 ×××
と仕訳をし、買掛金を消し込みます。この仕訳をもとに買掛帳を記帳すれば、買掛金の正しい残高は、買掛帳に反映されるものと思われます。
③私用口座で経費を支払った場合
(借方)経費 ××× (貸方)事業主借 ×××
と仕訳を起票すればよいです。
今後は事業に関係するものは、できるだけ事業用の口座で支払うようにしましょう。
有難うございます。
消し込みということで、残高は0という表記になるのでしょうか?
プライベート用の口座の残高を記入するということになるのでしょうか。

そうではありません。
例えば、売上を計上したときに、
(借方)売掛金 ××× (貸方)売上高 ×××
と仕訳をして、売掛帳に売掛金の増加を記帳しているはずです。その売掛金が私用口座に入ってきたときに上記①の仕訳をして、その売掛金を消滅させるという意味です。
そのとき、他の売掛金がなければ、売掛帳の残高はゼロになりますし、他の売掛金が回収されずに残っていれば、その他の売掛金の残額の合計が、売掛帳の残高となります。
プライベート用の口座は、上記仕訳では記帳していないことになります。というより、プライベートの普通預金の口座の記帳をしないために、上記の仕訳をしているということになります。
プライベート用の口座の残高は簿外ということになり、どこにも載ってこないことになります。
有難うございます。
残高とは全体の差し引き残高だと勘違いをしておりました。
売掛(もしくは買掛)の場合は、それぞれ金額が回収されたか、という点での残高という認識でよろしいですか?
差し引き残高が適用されるのは現金出納帳、預金出納帳のみであるということでしょうか?

ちょっとわかりずらい説明だったかもしれませんが、売掛帳・買掛帳の残高は差引残高です。
差引残高が、個々の残っている売掛金の残高と一致しない場合、売掛帳の記帳が誤っているということになります。例えば、上記のように、売掛金がプライベート口座に振り込まれて、その記帳をしていないといったことが原因になります。
そのように、差引残高を「実際の売掛金残高」に合わせていくことが、大切になります。
ご回答有難うございます。
プライベート口座の、プライベートで使った買掛支出は事業主貸で消し込み、
事業につかった経費支出は事業主借で消し込み、その残高を記帳するということでよろしいでしょうか。何度もすみませんがご回答宜しくお願い致します。

そうではありません。
①プライベート口座で支払った、仕入代金(すなわち買掛金)は、
(借方)買掛金 ××× (貸方)事業主借 ×××
と処理をし、仕入 ×××/買掛金 ××× と計上した買掛金を消し込むことになります。
プライベート口座で支払ったプライベートの支出は、仕訳処理は全く必要ありません。事業とは全く関係ないからです。
②プライベート口座で事業の経費を支払った場合のみ、例えば、
(借方)通信費 ××× (貸方)事業主借 ×××
として処理します。経費は損益計算書の項目なので、消し込むということはありません。
事業用口座で経費を支払った場合は、例えば
(借方)消耗品費 ××× (貸方)普通預金 ×××
で結構です。事業主借を使う必要はありません。
何度もすみません。
プライベート用口座であろうと、売掛・買掛金の記帳は事業の収支のみで、残高は口座残高ではなく、都度、売掛・買掛の未決済の金額を表記しているということでよろしいでしょうか。
そしてプライベート用口座から支出した場合などは事業主借として代金を補う(通常のビジネス用の場合は普通預金)ということでしょうか。
ご回答宜しくお願い致します。

①売掛金・買掛金はビジネスに関係するものだけであり、私用のものを含めてはいけません。売掛帳・買掛帳の残高は、預金口座の残高とは全く関係がなく、売掛金・買掛金の未決済残高と一致させなければならないことになります。
②本来事業に関する支出は、事業用の口座から行うのが原則ですが、やむを得ずプライベートの口座から支出をおこなった場合は、事業主借を使用して記帳することになります。事業用の「普通預金」が動いていない以上、普通預金勘定を記帳するわけにはいかないからです。
有難うございます。理解しました。
何度も丁寧にご返信有難うございました。
本投稿は、2021年02月21日 21時59分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。