他の会社の経費を肩代わり支出は可能か
知人会社社長から業績低迷による事業の資金繰りと、運営の相談を受けていて、事業継続のため私が経営する会社にて経費の肩代わり支払いを検討していますが、これは法的、経理処理的に可能でしょうか。
■概要
A社が経営する飲食店が業績不振のため資金繰りに困っている状況です。
飲食店の経費と店長給料が支払えないと相談を受け、これまでの付き合いもあり応援したい考えです。
そこで、当社にてコンサルタントした内容で運営する条件で、経費の肩代わりをし、損益は全額当社の収支にするというプランです。
■質問
1.当社から飲食店の経費を負担することは問題ないか、また仕訳科目はどう考えればよいか(貸付金になるのでしょうか?)
2.月ごとに締めた損益集計で、利益をコンサルタント料で請求を考えていますが妥当でしょうか。
3.赤字の場合投下資金が回収できない条件となりますが、支払った資金の仕訳はどうすればよいでしょうか。
4.当社からA社への資金の流れは、当社⇒A社⇒経費支払いという考えてよいでしょうか。
5.上記案の他に、この目的に沿った資金応援、回収プランがあればアドバイスお願いします。
税理士の回答
1.概要を拝見すると支援(援助)のようですので一般寄附金になると思います。貸付金にした場合は利息を徴求する必要があります。
第三者の経費を貴社の経費にするのは通常はできません。
2.相手方との契約上の問題であって、どうするかは税法で妥当性を判断する話ではないと思います。コンサルタント料を収受すれば、貴社の収益(益金)として計上するだけのことだと思います。
3.寄附金であればそもそも回収はありません。貸付金であれば貸倒の要件を満たしたときに損失(損金)になります。
4.資金の流れはそうなると思います。
5.具体的な状況で判断する必要がありますので、ネットの無料相談コーナーで的確なアドバイスは困難です。直接、税理士などの専門家にご相談いただいた方がよろしいかと思います。
税務上の判断は相手方との合意内容等で判断するものであって、ご質問は税務上の判断をする以前の問題ですので、上記の回答以上は困難だと思います。
本投稿は、2021年08月21日 08時40分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。