不動産賃貸業 物件購入時の仕訳について
前家主様から中古のマンションを購入した場合の仕訳についてご教示頂ければと思いご質問させて頂きました。
手続きの都合上、契約日以降の家賃が前家主様の口座に約2ヶ月分入金になってます。この家賃分や登記に係る諸費用などを差し引いて前家主様へ建物の代金を振り込んだ場合の仕訳がいまひとつわかりません。
建物取得費 5000万
前家主口座に入金済みの家賃 40万
諸経費 90万
建物代金振込 4870万
ざっくりこのようにした場合どのようになるでしょうか。
税理士の回答

畑中達司
ざっと仕訳をしてみると、次のようになると思います。
(借方)建物 5000 (貸方)普通預金 4870
家賃収入 40
登記費用等 90
(建物 90 もあります)
「登記費用等」は内容により、その年分の不動産所得の経費になるものもありますが、取得費に含まれるものもあります(詳しくは国税庁HPを参照してください。)。
建物の取得費とする場合は、貸方が建物90となるため、建物の取得価額は4910万円になります(つまり売主が払うことで90万円値引いてくれたと同じことになります)。
不動産所得の経費とする場合は、事前に
(借方)登記費用 90 (貸方)現預金 90
の仕訳があると思いますので、借方、貸方で同じ「登記費用90」が相殺されて実質経費は0円となります。

畑中達司
勘違いがあったので、一部訂正します。
「登記費用等」が建物の取得費とする場合の建物の取得価額は、5,000万円(4,910万円ではなく)のままです。
事前の仕訳で
(借方)建物(登記費用等)90 (貸方)現預金 90
があると思いますので、貸方、貸方で同じ「建物90」が相殺されるので、残り5,000万円が建物の取得価額となると思います。
畑中先生、ご回答ありがとうございました。また訂正までして頂き感謝申し上げます。
大変参考になりました。申告期限までに何とか頑張ってみます。
本投稿は、2022年02月15日 13時49分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。