クラウドソーシングで得た報酬を計上するタイミングについて
フリーランスのライターとして活動しております。
この度、確定申告のために会計ソフトを用いて帳簿をつけているのですが、クラウドソーシングで仕事をした案件の仕訳について悩んでおります。
「1ヶ月間のうちに納品した記事の報酬を、次の月に請求書を提出したのちにまとめて支払う」といった流れの場合、報酬を計上するタイミングはいつでしょうか?
↓分かりやすく例を挙げると、以下のような流れです。
①1月に依頼された10記事を、1月のうちに提出する
②2月の上旬にクライアントから請求書提出の依頼が来る(クライアント指定のシステムにて作成)
③2月の中旬に請求書が承認され、クラウドソーシングにて報酬が支払われる
上記の場合、
・記事の納品が完了した1月
・請求書を提出した2月上旬
・クラウドソーシングにて報酬が支払われた2月中旬
の、どのタイミングで計上すべきでしょうか?
色々と調べたところ「確定申告は基本的に発生主義」だと目にしたため、このような質問をさせていただいたのですが、そもそもが間違っていたらご教示いただきたいです。
納品からクラウドソーシングでの支払い確定までに年をまたがっている案件があるため、とても困っています。
・納品から報酬確定までに月をまたぐ場合、報酬を計上するのはどのタイミングか
・「確定申告を行う場合は発生主義」の解釈に間違いはないか
お忙しいところ恐れ入りますが、上記2点、ご回答いただけますと幸いに存じます。
税理士の回答

記事を納品が完了した1月で売上を計上することになるものと考えます。
記事の納品が完了した時点で、貴殿の報酬はすでに発生し、かつ、取り消すことができないものとして実現している、と考えられ、あとは請求書を提出して回収するだけだからです。
費用については発生主義を採用することとされておりますが、収益については発生主義から発展した「実現主義」で収益を計上することになります。すなわち得意先などに、商品やサービスを「引き渡した」時点で収益を計上することになります。
この度はご回答いただきありがとうございます!
理由まで詳しく教えていただけたおかげで、よく理解できました。
収益は「実現主義」ですね。よく覚えておきます。
また、今回の件についてもう一点ご教示いただきたいことがございます。
私が利用しているクラウドソーシングサイトには、さまざまなクライアントから支払われた報酬を、月ごとにまとめて表示できるページがあります。
そこには「報酬支払い確定日」は表示されているものの、納品完了日は表示されません。
クライアントによっては、納品した数日後に報酬が支払われることがあるため、「報酬支払い確定日=納品完了日」というわけにもいかず…。
もしも納品した日に売上を計上する場合、上記のページを印刷したところで証明にはならないのでしょうか?
1案件ずつ、納品時のメッセージを印刷するなど、他に対応方法があればご教示いただきたいです。
もしも税務署に提出を求められたときに、スムーズに対応できるようにしておきたいです。
何度もお手数をおかけして恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。

記事の納品完了時のメッセージは印刷して残しておいたほうがよいでしょう。納品完了日時がわかるだけでなく、どの記事を納品したかも明確になるため、税務調査の折には、効力を発揮し役に立つでしょう。
おっしゃるように、サイトのそのページでは不十分だと思います。
本投稿は、2022年03月13日 20時56分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。