開業費の償却に関して
昨年4月に勤めていた会社を退職し5月より自営業を始めました。初めての確定申告を「やよいの白色申告」でするつもりです。そこで質問ですが開業費の償却年を決める欄があります。何年にするのがいいのかアドバイスをもらえたらともいます。
開業費:約400万 事業収支は赤字です。
他に所得として4月までの給与(前の会社)と退職金と開業後にアルバイトして全部で550万ほどありました。
開業費を全額今年計上すれば、他の所得と相殺して税金が安くなるのでしょうか?
無理なときは事業収支は赤字だったので、償却する金額は0円で翌年に持ち越したほうがいいのでしょうか?
なにぶん素人なのでアドバイスをお願いします。
税理士の回答

事業収支は赤字とのことですので、ご質問者様の事業所得以外の所得のうち、4月までの給与所得とアルバイトによる所得については、事業所得の赤字と相殺することができるため、税金を安くできます。
従いまして、事業所得の赤字を上記の他の所得と相殺しても他の所得に余りが生じているのであれば、開業費を償却した方が全体の所得が低くなり、税額が安くなります。
なお、開業費の償却方法については税金計算上はその計上額の範囲内であれば、いつでも自由に償却することができるため、他の所得がゼロとなるように償却した方が結果的に税金は安くなります。
この場合、耐用年数の欄は空欄で構いません。なお、ご質問者様は白色申告とのことですので、赤字を翌年に繰り越すことはできないため、開業費を全額今年費用計上することはお勧めしかねます。
開業費として資産計上し、所得の状況に応じて償却するのが節税の観点からはベストかと存じます。
大変参考になりました。本当にありがとうございました。
本投稿は、2016年01月23日 11時12分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。