「仕入」「売上原価」「消耗品」の仕訳について
「仕入」「売上原価」「消耗品」の区別があいまいです。
美容サロン 現在、物販なし。
①サービスを提供するために必要なもの(使用しなければサービスが提供できない物)
②お客様に出すお茶菓子(その場で提供するもの)
③今後、物販をするとした場合
④お客様が利用する駐車場代金
「仕入」「売上原価」「消耗品」 上記4つはどれに当てはまりますでしょうか?
また、損益計算書(青色申告)二枚目の所に、売上と仕入金額を書く所がありますが、
仕訳で「仕入」が多すぎるとおかしいなど、気を付けなければいけない点がありましたら教えてください。
税理士の回答
東京都中央区の税理士法人石川小林 小林拓未と申します。
①サービスを提供するために必要なもの(使用しなければサービスが提供できない物)
例えば、美容用の薬品などであれば、「仕入」でよろしいかと存じます。
②お客様に出すお茶菓子(その場で提供するもの)
上記の科目なら、「消耗品費」がよろしいかと存じます。
③今後、物販をするとした場合
「仕入」になります。
④お客様が利用する駐車場代金
「交通費」が一般的です。
売上原価は、勘定科目としては使用しません。
売上と仕入の関係は、特に気にする必要はないと思いますが、例えば、同じ内容のものなのに、仕入にしたり消耗品費にしたりなど、ご注意頂ければ結構です。
以上よろしくお願い致します。
早速のご回答有難うございました。大変勉強になりました。
②お客様に出すお茶菓子(その場で提供するもの)→「消耗品費」
こちらを今まで「仕入」にしておりました。
途中で勘定科目を変更するとどちらかわからなくなりそうなので、このまま「仕入」で処理していても問題ありませんでしょうか?

はじめまして、税理士法人としま会計の嶋根と申します。
仕入と消耗品費についてはどちらの科目であっても最終的な税額が変わるわけではないので、質問者様のわかりやすさのために「仕入」とするのは問題ないかと思います。
ただ、一般的にはお客様に売っているお茶菓子なら「仕入」、提供している場合は「消耗品」というイメージですので、来期以降変更を検討しても良さそうです。
どうぞよろしくお願い致します。
ご連絡ありがとうございます。
「仕入」は、「消耗品費」と同じく、経費ではありますが、期末(個人事業なら12月末)に、使用しなかった商品(美容用の薬品)を、在庫として、売上原価から除く作業が必要です。
また、最初のご質問にありますように、売上と仕入の関係に、少し影響を及ぼします。今期はお茶菓子を仕入にして、来期以降は入れないと変更した場合に、原価率にわずかながら差異をもたらします。
したがって、
売上と仕入の関係を気にするのであれば、今期からお茶菓子は、仕入にせず、消耗品費等の費用にして、
気にしないのであれば、そのまま仕入とすることになろうかと存じます。
本投稿は、2018年02月09日 17時39分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。