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期中、期末、翌期の信用取引の仕訳

法人にて信用取引をしています。
信用取引を始めてから今回が初めての決算となり
仕分けやPL,BSに計上する勘定科目などが不明です。
何卒お力をお貸し頂ければと存じます。

■状況
現在までに数百回、信用取引を行った。
結果的に100000円程度の利益となった。
期末に約定済みではあるが未決済となった取引がある。

1,証券口座に入出金明細での残高(預り金?)があるがこれはどの勘定科目となりますでしょうか?

2,期中での取引で結果的に下記の利益があるのですが「期中、期末、翌期」ではどのような仕分け、勘定科目になりますでしょうか?
信用益金 116,930円

3,下記の通り期末3/31時点で未決済取引があるのですが「期中、期末、翌期」ではどのような仕分け、勘定科目になりますでしょうか?
約定金額  1,297,500円
評価損益   -11,500円
諸経費合計    183円(名義書換料0円、消費税額合計8円、支払利息・貸株料95円、手数料80円)

4,「信用取引保証金残高」、「お預り金・累積投資商品残高合計」という項目があり2つとも同じ金額です。
こちらはどのような勘定科目として計上すれば良いでしょうか?

5,諸経費合計は次の計算式により算出しているとの記載がありました。
諸経費合計 = 新規手数料 + 管理料 + 名義書換料 + 各消費税合計 + 支払利息・貸株料 - 受取利息
結果的に「諸経費」として1つにまとめた金額で計上して良いのでしょうか?また、何の勘定科目になりますでしょうか?

税理士の回答

1.証券口座の信用取引口座への証拠金は「預け金」等で処理します。

2.期中に数百回、信用取引を行ったとの事ですが、原則は取引の都度、仕訳処理を行います。
ただ、処理の簡便に行う観点から、期中の信用取引の決済損益、諸経費の合計額を集計し、期末時点で合計金額にて仕訳処理を行うことも許容されると思います。

3.期中、期末、翌期における仕訳
※以下の処理では消費税を考慮していません(質問者の法人が免税事業者であると想定します)
①期中 証券口座への入金の処理のみ
(借)預け金   (貸)預金
②期末
・信用取引の決済時の会計処理(合計入力)
(借)預け金   (貸)有価証券売却益
   支払手数料
・期末時点での建玉の会計処理
(借)信用取引有価証券 1,297,500(貸)信用取引未払金 1,297,500
(借)有価証券評価損 11,500 (貸)信用取引有価証券 11,500
(借)支払手数料 183     (貸)信用取引未払金 183
③翌期 建玉の評価損益の戻入
(借)信用取引有価証券 11,500 (貸)有価証券評価益 11,500

4.預け金(流動資産)での処理で良いと思います。

5.諸経費は合計金額で「支払手数料」で計上すれば良いです。
消費税課税事業者であれば諸経費のうち、新規手数料・管理料・名義書換料+消費税を「支払手数料(課税仕入)」、支払利息・貸株料-受取利息を「支払手数料(非課税仕入)」と区分して計上する必要があります。

本投稿は、2021年04月27日 18時46分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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