運送業者の未払費用について
運送会社の決算書に関して質問です。
①取引先宛の未払費用が発生しているのは、一般的な仕入債務と同義と捉えてよろしいでしょうか。取引形態の性質上、商品あたりの買掛金ではなく、継続的な契約毎の料金であるため、未払費用科目で計上しているという認識で問題ないでしょうか。
②リース債務が年間を通して、毎月借方貸方で相殺されて、決算では少量しか残ってこないのですが、どのようなことが行われていると考えられるでしょうか。リース資産をそんなに毎月入れ替えているとは思えないのですが。
ご回答お待ちしております。
税理士の回答
➀一般的に未払費用で計上されるのは毎月発生するような費用ですので仕入債務とは異なると思います。
尤も、中小企業は法人税の所得計算が合っていれば会計上の勘定科目を厳密に表示していないケースもありますので、その運送会社に未払費用の内容をご確認いただくしかないと思います。(勘定科目内訳書に記載があれば推定はできますが)
②ファイナンスリースの仕訳をリース会計基準で行っているのでしょう。
リース会計基準では、リース料支払い時に(借方)リース債務、支払利息/(貸方)現金預金と処理しますので、毎月リース料を支払っていればリース債務は毎月減少します。
リース債務を借方貸方で相殺というのがわかりませんが、上記以外の処理であればその運送会社にお聞きいただくしかありません。
実際の財務諸表を拝見しないと確定的なことはわかりませんので、あくまで推定です。
非常に分かり易いご回答、ありがとうございます。
初めて投稿しましたが、大変参考になりました。
本投稿は、2021年05月27日 13時41分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。