事業主貸について
事業主貸・借がよくわかりません。
売掛金が入金になった時の仕訳を、自分では 事業主借/売掛金 にしていたのですが、事業主貸/売掛金 になると教えてもらいました。
ネットで調べても生活費に使った時の仕分けしか出てこないので、この仕訳の説明を聞かせていただきたいです。
税理士の回答
イメージとしては、事業用の資金を事業主個人に貸すのが事業主貸、逆に事業用の資金を事業主個人から借りるというのが事業主借になります。
ご質問の事例を分解すると、例えば売掛金を現金で回収したときに(借方)現金/(貸方)売掛金、回収した現金を生活費に使ったときに(借方)事業主貸/(貸方)現金、これを同時に行うと、回収時の(借方)現金と生活費に使用した時の(貸方)現金を相殺消去して、(借方)事業主貸/(貸方)売掛金になります。
尤も、年末に事業主貸と事業主借を相殺すれば、年中に(借方)事業主借(事業主借のマイナス)又は(貸方)事業主貸(事業主貸のマイナス)と記帳しても最終的には是正されますので、それ程気にされることもないと思います。

木村浩平
個人事業主で売上計上時に売掛金を計上して記帳していた場合、以下のような仕訳イメージとなります。
<売上計上時>
借方)売掛金 XX 貸方)売上高 XX
<売掛金入金時>
借方)事業主貸 XX 貸方)売掛金 XX

事業主貸とは、個人事業主の生活費など事業に関連しない個人的な目的での支払をするときに使います。事業用の口座ではなく個人口座に売掛金が入金された場合、事業主の個人的な支出にまわされたと考えます。
例の通り現金で受け取っていたのと、段回を踏んだ仕訳を書いていただいたので理解しやすかったです。ありがとうございました。
本投稿は、2022年07月13日 09時36分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。