仕訳の処理
設立3年目になりますが1年目が過ぎた頃うまくいかず休眠会社になりました。その後解散するつもりで、資本金を口座から下ろしてしまいました。その後解散せず再開する事になったのですが、下ろしてしまった資本金を口座に戻すのに仮受金で処理していたのですが今月決算月で負債になってしまいました。どう処理すればよかったのでしょうか❓
税理士の回答

回答します
「仮受金」とは、受け取った金額の内容が不明の場合の勘定科目であり、負債科目となります。
「資本金」勘定は、解散・精算するまでは減少することはありません。
そのため、出金時にどのような仕訳をしたのでしょうか。
△△△ /預金 この「△」の勘定科目を確認してください。
当該出金した預金額を口座に戻しただけであれば
預金 / △△△ となるはずです。
なお、当初口座から下ろした際に、何も仕訳をしていなかった場合には、預金残高が帳簿と合わなくなっているはずです。
ご指摘の通り下ろした際、何も処理していなかったため、帳簿と合わず、仮受金として戻してしまいました。
下ろした際、何も処理していなかった
【あるべき仕訳】
《下ろしたとき》
借方(仮払金)××円/貸方(預金)××円・・・仕訳未済
《戻し入れるとき》
借方(預金)××円/貸方(仮払金)××円
【行った仕訳】
借方(預金)××円/仮受金××円
【修正する仕訳】
借方(仮受金)××円/貸方(預金)××円
※本来、上記【修正する仕訳】を行った後に、【行った仕訳】を行うのが正しい簿記一巡になります。しかしながら、仮受金勘定も仮払金勘定も経過勘定と言って、正しい取引を表示するためのツナギの役割ですので、【修正する仕訳)だけでも会計と預金残高及び負債の額が一致(治癒)します。

回答します
お金を下ろした期と、入金した期は同じですか。同じであれば
下ろした時点で
現金 / 預金
入金した時点で
預金 / 現金 として、合わせます。
もしも、下ろした期が前期以前であれば
期首で
現金 / 預金 の仕訳をした上で、
適用に「前期仕訳漏れ 預貯金の残高修正」などのように仕訳を行い
入金時の仕訳を
預金 / 現金 とすれば、正しい貸借に戻ると思われます。
追加で質問があります。今期一括償却資産があるのですが、決算仕訳をしなければいけませんか?後、売掛金、買掛金があるのですがこちらも決算仕訳が必要でしょか。今回初めて決算をするので、わからない事ばかりで初歩的な事だと思うのですがよろしくお願いします。

一括償却資産・・1/3ずつ減価償却する・・・は決算仕訳で減価償却をする事と、申告書には明細をつけることなどを忘れないようにしてください。
期中は「現金主義」をされていたのでしょうか。
法人は原則「発生主義」であり、売上が入金するのが後になる場合は
売掛金 / 売上高 として
入金時に
現預金 / 売掛金 の仕訳をしますので、特に「決算仕訳」の必要性はありません。
※ 締め日の関係で、〆後から期末までの売上は、
別途抽出して、売掛金/売上高の決算仕訳は必要となります
ただし、期中は現金の入出金時に売上を計上していた場合(現金主義)は、期末に既に引き渡しの完了し入金が翌期になる場合は
その分の売上高については、決算仕訳で
売掛金 / 売上高 と入力します。
翌期は
翌期首に、現金主義に戻すとして
反対仕訳
売上高 / 売掛金 の仕訳をしても良いですし、
期末の決算仕訳で、いわゆる「洗い替え」の仕訳をしてもよいことになります。
買掛金も同様となります。
なお、仕入(買掛金)は、棚卸計算を誤らないように気をつけます
大変申し訳ありませんが、今後は新たな質問となった場合は、改めて質疑をあげるようにお願いいたします。
そうしますと、多くの先生方のご意見を受ける事ができます。
よろしくお願いいたします。
大変勉強になりました。ありがとうございました。

少しでもお役に立てましたら幸いです。
本投稿は、2023年12月03日 17時34分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。