合計残高試算表の現金、預金残高と赤字の関係について
現在決算前の法人になります。基本的に税理士さんには決算の申告だけをお願いして、日々の事務作業は経理担当者が行っています。
組織としては複数あり、お金のやり取りが発生して経理が複雑になっています。
先日、たまたま必要がありそれぞれの組織の直近までの合計残高試算表を経理担当者から貰いました。
それを見て疑問に思った事があります。
貸借対照表では組織自体は全体に赤字500万円だとして、それぞれの損益計算書に載っている現金、預金残高を足すと残高の金額が前期から1000万円引き出しされています。
差額500万円は販売、管理費の経費部分には無く、貸付金としてどこかに載ってることもありません。
貸借対照表や損益計算書で、差額の500万が載っているであろう他に考えられる項目等はあるのでしょうか?
なければやはり横領を疑った方が良いでしょうか?
よろしくお願い致します。
税理士の回答

こんにちは、
現金預金と損益は、現金商売の小規模事業者のような場合ではない限り、むしろ近似値にはならないことが多いです。
支出があるが支出額全額が損益に影響を与えるとは限らない取引としては、
①資産の購入や前払費用などの計上
貸付金以外でも、各種固定資産、前払費用、差入保証金、保険積立金、有価証券、繰延資産などが増加していませんか?
②負債項目の支払い
買掛金、未払金、支払手形の支払い、借入金の返済など負債が減少していませんか?
③資本項目
自社株の買取、有償減資、配当などにより、資本項目が減少していませんか?
前期と当期の残高の差額をとってみて、資産の増加と負債の減少を足していってみてください。
もしくは、弥生会計などのソフトを使っていれば、仕訳からキャッシュフロー計算書が自動で作成されますので、資金の流れが見えてくると思います。
本投稿は、2025年01月31日 10時01分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。