親会社 子会社 決算期について
表題の件に関しましてご相談です。
ラミネート事業を行っている会社なのですが、今回社長交代により、
親会社に株式譲渡をし、新たに子会社となりました。
決算月なのですが、親会社に比べて子会社の方は決算月が一カ月遅く、
親会社の方は金融機関とのやり取りがある為、決算月を統一するかを検討しております。
決算月を統一する場合のメリットデメリット等がありましたらご教示頂きたいです。
よろしくお願いします。
税理士の回答

樋口優樹
あまり大きなメリットデメリットはないかと思いますが、今後グループ通算制度を導入されるとなると、税務上は親に揃えて所得や税額計算をすることになり、会計と税務で決算期がズレるということが考えられますので、その意味では決算期を予め揃えておいた方が手間は省けるかと思います。ただ、グループ通算制度は導入の手間、その後の税務申告にかかる税理士報酬など、追加コストも生じることが想定され、そもそも導入すべきかという論点もあります。導入されない場合は決算期がズレていてもあまり問題ないように思います。
ご回答ありがとうございます。
グループ通算制度を導入した場合は、どのようなメリットがありますでしょうか?
100%親会社の場合は適用した方が良いのでしょうか?
宜しくお願い致します。

樋口優樹
グループ通算制度導入の最大のメリットは、親会社-子会社間で損益を通算(相殺)できる点かと思います。例えば親会社で毎期黒字が出る一方、子会社では赤字続きといった場合に、グループ通算を導入していると親会社の黒字額から子会社の赤字額を控除できるため、結果グループ全体の税負担が軽減される効果があります。
ただし、グループ通算制度導入のために手続きが必要であったり、導入後の税額計算には特別な税務ソフトを利用する必要もあったりと、コスト負担も生じますので、それを上回る税メリットが見込まれる場合は導入検討されてもいいかと思います。
本投稿は、2025年03月19日 14時48分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。