ステッカー制作の材料費の仕訳・記帳について悩んでいます。
昨期よりステッカーの制作・販売をサブの業務として行ない始めました(メインは情報通信業です)。
それに際して材料の仕入れと棚卸し時の仕訳をどのようにするか迷っています。
・仕入れたときは、材料(棚卸資産)か材料費(売上原価)のいずれとすべきか?
・それぞれ制作・販売したときはどのように仕訳をするか?
・それぞれ決算時はどのように棚卸の仕訳をするか?
以上の3点についてご教示をお願いいたします。
なお、法人ですが製造業がメインではないので、簡易的な方法での仕訳で処理できればと思っています。
税理士の回答

三嶋政美
簡易的な処理で問題ありません。材料仕入時は「材料(資産)」で計上し、使用時または販売時に「材料費(売上原価)」へ振替えるのが一般的です。
【仕入時】
借:材料 ×× 貸:現金または買掛金 ××
【制作・販売時】
制作時に都度費用化するなら、
借:材料費 ×× 貸:材料 ××
販売時は、
借:現金または売掛金 ×× 貸:売上高 ××
【決算時】
材料棚卸が残っていれば、期末に在庫調整。例えば、
借:期末材料 ×× 貸:材料費 ××
など、残数を資産として戻します。
情報通信業の副業的な取扱いであれば、都度費用化でも税務上問題は少なく、過度な原価計算は不要でしょう。
さっそくのご回答ありがとうございます。
すっきりとしました。
1つだけ確認したい点がございます。
失敗や端材など、ステッカー作りにおいて材料(ステッカーシート)のロスが結構出ます。
こうしたロスは特に記帳せず、材料費としてまとめて考えても問題ないでしょうか?

三嶋政美
材料ロスを個別に記帳せず、材料費として一括処理することは、一般的な記帳実務の範囲で問題ありません。ただし、ロスが恒常的かつ多額になる場合は、管理上の観点からロス分を把握できる仕組みを設けた方が経営的にも有益です。
ていねいなご回答ありがとうございます。
これでうまく処理できそうです。
本投稿は、2025年07月18日 12時06分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。