外貨での取引における帳簿の付け方につきまして
今年からIT系個人事業主として、海外のA社と仕事をしております。売り上げは私のドル建て口座に入金されます。
A社の為に私が代理で購入する物やサービスがあります。例えば100ドルのソフトウェアを私がB社から購入し、A社に引き渡す(インストールする)という事があります。この場合、インストールする仕事については料金が発生し売り上げになりますが、ソフトウェアについては100ドルで買ったものを100ドルで渡すことになります。このソフトウェアついてもその日のレートを用いて帳簿に付けなければいけませんか?レートを用いて差がでると手間がかかるので、できるだけ簡単に帳簿付けをしたいです。よろしくお願い致します。
税理士の回答
ソフトウェア購入時のレートが1ドル=100円、年末のレートが1ドル=105円で、100ドルは外貨預金のまま保有し外貨預金の年末残高も100ドル、外貨預金について為替予約は行っていないという前提で、以下のようになると思います。
ソフトウェア購入時
(借方)立替金10,000円/(借方)現金預金10,000円
立替金回収時(単にドルで立替たものを同一通貨で回収しただけですので、円換算は不要です。)
(借方)現金預金10,000円/(貸方)立替金10,000円
年末
(借方)現金預金10,500円/(貸方)現金預金10,000円、為替差益又は雑収入500円
なお、外貨預金を円転した時は、その時の為替レートで年末と同様に為替差損益を確定させることになります。
前田税理士、お忙しいところ御回答頂きまして有難うございました。上記、理解致しました。
追加になりますが、可能であれば御回答お願いします。
最後の行に、外貨預金を円転した場合・・・とありますが、今のところ円転する予定はなく仕事で得た収入は外貨預金のまま置いておきたいと思います。この場合の年末の仕訳は如何でしょうか。
よろしくお願い致します。
ご連絡ありがとうございます。
外貨預金のまま保有していても、個人事業者の場合、毎年末の為替レートで外貨預金残高を円換算(円転ではありません)し、評価替えを行う必要があります。
例として、外貨預金100ドルをそのまま保有し続ける場合は以下のようになります。分かりやすいように外貨普通預金などで記載しますが、実務では普通預金や定期預金という勘定科目になります。
外貨普通預金に円普通預金から入金した時(1ドル=100円)
(借方)外貨普通預金100/(貸方)円普通預金100
その年の年末(1ドル=105円)
(借方)外貨普通預金105/(貸方)外貨普通預金100、為替差益又は雑収入5
翌年末(1ドル=102円)
(借方)外貨普通預金102、為替差損又は雑損失3/(貸方)外貨普通預金105
という形になります。
前田税理士、お忙しいところ迅速な御回答に感謝致します。
なるほど外貨を扱うのは間違いのないように扱わなければいけませんね。初めての確定申告になりますが、先生の御回答が大変参考になりました。有難うございました。
すみません。先の回答の単位が間違えています。
仕訳は外貨預金1ドルの場合です。
初めての確定申告頑張ってください。
前田税理士、御訂正有難うございます。
一瞬迷いましたが訂正頂けて安心しました。
確定申告頑張ります。有難うございました。
本投稿は、2018年12月23日 11時46分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。