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材料の経理について

美容室です。初めて経理をしているので、まったくの初心者です。
材料の仕入れと支払いはわかったのですが、使用した材料の金額や販売した商品の在庫の金額の仕分け方がわかりません。
毎月在庫チェックはしているのですが、会計ソフトの処理が分からず、悩んでいます。教えてください。

税理士の回答

毎月棚卸をされているとのことで、それを前提に書かせていただきます。

①材料や商品の仕入れ時
(借方)仕入高 ××× (貸方)買掛金 ×××

ここで、仕入れた材料や商品の全額が経費となってしまいます。しかしながら、月末に材料や商品が手元に残っているにもかかわらず、その金額まで経費にしてしまうのは不適当です。そこで、以下のように仕訳します。

②月末棚卸時
(借方)材料 ××× (貸方)仕入高(期末棚卸高)×××
(借方)商品 ××× (貸方)仕入高(期末棚卸高)×××

ここで月末の在庫金額を資産に計上するとともに、月末の在庫金額を仕入高から除きます。
そうすると、仕入高は、使用した材料の金額、販売した商品の原価ということになります。それを経費として計上するのが適切ですよね。
会計ソフトでは「期末棚卸高」の勘定科目で出てきますので、そちらをお使いください。

③月初
(借方)仕入高(期末棚卸高)××× (貸方)材料 ×××
(借方)仕入高(期末棚卸高)××× (貸方)商品 ×××
前月の分を戻し入れます。前月残っていた在庫は次の月に使っていくというように考えるからです。

④材料および商品の仕入れ時
(借方)仕入高 ××× (貸方)買掛金 ×××

⑤年度末
(借方)材料 ××× (貸方)仕入高(期末棚卸高)×××
(借方)商品 ××× (貸方)仕入高(期末棚卸高)×××
年度末の在庫金額を計上します。年度末が一番大切なので、きちんと棚卸を行いましょう。

⑥次年度はじめ
(借方)仕入高(期首棚卸高)××× (貸方)材料 ×××
(借方)仕入高(期首棚卸高)××× (貸方)商品 ×××
年度初めは、「期首棚卸高」という勘定を使います。

次年度は「期首棚卸高」+「仕入高」-「期末棚卸高」が使った材料の金額、売り上げた商品の原価となります。




今年度5月より始めてますが、⑥をはじめにしたほうが良いのですね?
仕入れたときは商品や材料ではなく仕入高で、使った分が商品や材料になるのですか?

 今年度5月より始められたとのことですと、始めたときは材料や商品の在庫はないはずですので、⑥をはじめにする必要はありません。①から始めましょう。
 仕入れたときは、「商品」や「材料」を使うのではなく、「仕入高」を使ってください。材料と商品とを分けて、「材料仕入高」「商品仕入高」を使用するのもいいでしょう。
 使った分が「商品」や「材料」になるのではなく、月末に残った分(在庫金額)が「材料」や「商品」となります。

言葉足らずで申し訳ありません。私が引き継いだのが今年度5月で、4月の決算までは前任者がしていました。
なので、前年度分の在庫があるので、⑥をしたほうが良いですか?

 前任者の事業をそのままそっくり承継されており、前任者の残高をそのまま引き継いでいるということであれば、前年度分の在庫がございますので、⑥の仕訳を最初に入力する必要があります。

本投稿は、2019年10月05日 12時51分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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