前年度決算処理で「期末商品棚卸高」に誤りがある場合の当期記帳方法を教えてください
昨年起業した個人事業主です。つい先日、今期の貸借対照表で「商品」項目の「期首残高」と「貸方金額」欄に数字があることに気付きました。商品販売はしておらず、本来存在しない数字です。
仕訳を間違えた状態で確定申告が終了しておりますが、今期の仕訳をどのようにしたらよいでしょうか。
具体的には以下のような処理間違いがありました。
【仕訳帳より】
12/31
貯蔵品/通信費 738円(未使用切手9枚分)
商品/期末商品棚卸高 738円(未使用切手9枚分)
1/1
通信費/貯蔵品 738円
期首商品棚卸高/商品 738円
以上
確定申告時の(前年度)貸借対照表「棚卸資産」欄には1,476円と記載があり、間違いに気づかず申告しています。(正しくは738円です)
「通信費738円」はありましたが、「仕入高738円」などの記帳は存在しませんでした。このため、未使用切手代金9枚分を「貯蔵品」と「期末商品棚卸高」に重複して処理したことになります。
このような場合、今期でどのような仕訳をすればよろしいでしょうか?
先生方から適切なアドバイスを頂戴できれば幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
税理士の回答

前期の確定した決算を修正するのは現実的ではないことから、個人的には以下のように処理するのが良いのではないかと考えます。
(借方)前期損益修正損 738 (貸方)期首商品棚卸高 738
すなわち、
①前期末において、(借方)商品 738(貸方)期末商品棚卸高 738の誤った処理をしたことにより、前期は738円利益が過大計上されていること。
②当期の期首に(借方)期首商品棚卸高 738(貸方)商品 738の処理をしたことにより、本来計上する必要のない期首商品棚卸高738が計上されてしまっていること。
上記の仕訳により①②の問題点をクリアすることができるからです。
ご回答くださり、ありがとうございました。
より慎重に、正しく処理して参りたいと存じます。
本投稿は、2019年11月14日 11時45分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。