消費税の修正仕訳と課税区分について
4月から新たに採用された経理職員ですが質問させてください。
当社は税込経理を採用しております、
前任者の仕訳で以下の二つの仕訳がありましたが正しいのでしょうか。
(1)当初仕訳
仕入高 10,000円 / 普通預金 10,000 (課税売上)
(この内、5,000円が交際費、2,000円が消耗品費であった。)
(2)修正仕訳
①交際費 5,000円 / 仕入高 5,000円 (非課税仕入)
②消耗品費 2,000円/ 仕入高 2,000円 (課税仕入)
②については、消費税が課税仕入と課税仕入のマイナスを行っているため、問題ないような気がするのですが、①はどうなるよかよく分かりません。
税理士の回答
東京都中央区の小林税理士事務所 小林拓未と申します。
仕入高は課税仕入、交際費は非課税仕入(内容をご確認ください)、消耗品費は課税仕入が正しい区分であるものとして、回答申し上げます。
以下の説明は、原則課税の場合です。簡易課税を選択されている場合は、修正は必要ありません。
(1)については、本来、課税仕入が正しいのですが、課税売上とされているということですね。昨年の課税売上が5億円超、または、課税売上割合が95%未満なら、正しく申告した場合、税金が増えると思われます。
(2)①については、消費税の区分は、借方と貸方が、両方非課税となっているのであれば、誤りで、少なくとも貸方の仕入高は、課税仕入とすべきです。
②については、両方課税仕入であれば、修正不要です。
課税仕入になるのは、仕入高3,000、消耗品費2,000の、合計5,000、これらの消費税は、5,000×8/108=370円となるはずが、前任者の方の仕訳を見ると、741円になっているようで、これは(2)①の貸方の仕入高の課税区分が間違っていることが原因です。
少額ではありますが、修正申告すべきですので、上司の方とご相談下さい。
以上よろしくお願い致します。
本投稿は、2016年09月21日 14時43分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。