収支報告書の決算額の出し方について
自治会の役員をしています。上部団体(市自治会連合会)の総会決算書の支出の部に「総会費」という科目があり、総会・諸費として毎年、約15万円の決算額が出ています。総会後の懇親会会費4,000円で、150人以上の出席で行われているので、総会費は会場費用も含め60万円以上になると思われます。収入の部には参加者数×懇親会費の分を含む科目はありません。昨年度の総会で質問すると、連合会は懇親会費の収入額から懇親会、その他の経費を引いた差額を総会費として計上しているとのことでした。そこで、お聞きしたいのは、
(1)総会後の懇親会や新年会で会費を徴収している場合、各行事の収入額—支出額=差額をその行事の決算額として出すことは経理上、問題はないか。
(2)徴収した会費の存在を明らかにするには、収入の部に行事参加費といった科目を設定し、総会懇親会費としてその中に含める。また、支出の部の総会費には実際にかかった総額を出す方が妥当ではないか。
因みに、当自治会の収支報告書は(2)の方式を採用しています。地元のNPO主催の「町内会・自治会経理ワークショップ」でも(2)の方式にすべきだとの見解が出されました。以上、長くなりましたが、アドバイスをお願いします。
税理士の回答

(2)の処理のほうが妥当だと思われます。
理由は以下の通りです。
①会計には総額主義の原則というものがあり、収入と支出を相殺してはいけないことになっていること。
②特に自治会の会計は、透明性が大事であり、懇親会費の支出金額を、領収書等の証憑書類の金額を合わせことが望ましいと考えられること。
有難うございました。総額主義という原則を改めて確認できました。決算に対する自分の考え方が正しいと確信できました。ネットで調べても今回の事例と同様のものを探しかねていたところ、このサイトにやっとたどり着き、疑問も解消できて大いに満足しています。
本投稿は、2020年05月18日 11時38分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。