個人事業主の原価計上と、在庫の棚卸しについて
今年分の帳簿から青色申告にトライしている、個人事業主です。
今度、本を作成して、ネットショップ経由で販売するのですが、その原価の計上と、棚卸しについてお尋ねしたく書き込ませていただきました。
売上は購入者に発送完了したときに計上し、原価は、当月の売上が確定したら、印刷費の合計のうち、販売数に応じた金額を計上すればよいのかなと思っていました。
しかし、使用している会計ソフトが月次棚卸しを想定しておらず、年度末に残っている在庫金額を入力すると、自動で棚卸しの仕訳をいれてくれるそうです。
そこで、以下お尋ねです。
(1)
そもそも、青色申告を予定している個人事業主は、毎月在庫の棚卸しをする必要はない、ということだったんでしょうか。
以前は会社員だったので、てっきり個人事業主も月次決算をすると思い込んでおりました。
もし月次棚卸しが不要だとすると、たとえば今回の印刷費なら、本が私の元に納品されたら原価を計上し、年度末に在庫となっている分の原価金額を繰入すれば、売上とそれに対応する原価が同月計上されていなくても問題ないということなんでしょうか。
(2)
もし(1)のように、会計上や税法上では、売上と原価の同月計上が不要だったとしても、個人的に月ごとの利益を見たいので月次棚卸しをしたい…というときには、たとえば「前払金」を取り崩すような仕訳で帳簿をつけるのはあまりよくないでしょうか。
使っているソフトが自動で年度末に棚卸しをしてしまうので、自動仕訳の対象にならない科目で管理するしかないかなと思っています。
見当違いのお尋ねでしたら大変申し訳ございません。よろしくお願いいたします。
税理士の回答

①月次決算が、正しいです。
②個人事業主も、です。
売上は購入者に発送完了したときに計上し、原価は、当月の売上が確定したら、印刷費の合計のうち、販売数に応じた金額を計上すればよいのかなと思っていました。
この場合には、
売上に見合う原価を
仕入れ***印刷費***でしょうか?
と入力して、月次の利益を計算します。
ソフトにもよりますが・・・
毎月していると、
期末は、自動的に合うと思います・・・。
もし月次棚卸しが不要だとすると、たとえば今回の印刷費なら、本が私の元に納品されたら原価を計上し、年度末に在庫となっている分の原価金額を繰入すれば、売上とそれに対応する原価が同月計上されていなくても問題ないということなんでしょうか。
決して、不要では、ありません。
ソフトを使いこなして、月次で合わせてください。
よろしくお願いいたします。

おっしゃるとおり、月次での棚卸に対応していない会計ソフトでしたら、
手入力での対応になると思います。
例えば、印刷代(仕入)の合計が100、売上に対応する原価が80、
在庫が20とすると、
印刷代支払時 借方:仕入100 貸方:預金100
在庫計上時 借方:商品20 貸方:仕入20
という仕訳で処理してみて下さい。
もし「商品」が使えないようでしたら、
「前払金」などの資産科目で処理して下さい。
皆様すぐのお返事をいただき、ありがとうございました!
やはり個人事業主でも月次決算は必要ですよね…
使用しているソフトのサポートから「月ごとの売上原価計上には未対応」と言われ、「もしかして月次計上いらないのかな…」と戸惑っていたので、専門の方に確認することができ、大変助かりました。
また、商品が使えない場合は別の科目で処理してもよさそうでほっとしました。
わかりやすく仕訳例もいただき、ありがとうございました!
ソフトの使い方もよく調べながら、計上をすすめてみます。

頑張ってください。
良い月次ができることを期待しています。

個人事業主でも月次決算の重要性は変わりません。
タイムリーに損益を把握して事業を発展させて下さい。
本投稿は、2020年06月04日 19時21分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。