棚卸資産について
年末の在庫に税金がかかると最近知りました。ただ、理解が追いつかない部分があるので教えて欲しいです。
仕入原価は、「仕入−年末在庫」。
だから100万円仕入れても、期末で一つも売れてないと100万円−100万円で、仕入原価はゼロ。
そうね、商品が売れない→仕入原価は減る→利益は増える。→税金が増える
これは、仕入れに使ったお金が経費に入れることができないから、これまでに売り上げた利益が増えてしまい、税金が増えるということでしょうか?
ということは、在庫に関しては前年度の在庫に仕入れた経費は0円で計算し、今年度売り上げた時点で経費に入れたらいいということでしょうか?
50万で仕入れ、50万の在庫を持ってたら、50万を仕入れ経費にいれながら、その50万に対し税金がかかるということではないですよね?そうしたら税金分マイナスになると思ってしまって。
税理士の回答
在庫となるような商品売買を行う業種は、その仕入に対応する売上が認識される年度に、その売上に要した仕入に要した経費も認識することで、適正な利益計算を実現しています。
在庫の決算時の調整は、そういうことです。
当期期末に在庫としてあったものは、期末商品棚卸高として、当期の仕入という経費を減少させますが、次期の決算時は、同額が、期首商品棚卸高として、経費を増加させます。
ただし、当期末に期末在庫として残ったものが、次期末にも期末在庫としてのこれば、その分が再び、次期決算で、期末商品棚卸高として、次期の仕入という経費を減少させますので、在庫管理が適切にされていれば、合理的に調整されます。
ということは、前年売れていないものは経費は0で計算、売れた時点で仕入れと売り上げに計上ということでようでしょうか?
そういうことになります。
専門的には、費用収益対応の原則です。
金平先生、わかりやすくありがとうございました!
本投稿は、2021年02月01日 11時50分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。