フリーランスが法人化するにあたってメリットが得られるケースについて
こんばんは。都内でWeb広告の運用コンサルティングをフリーでやってます。具体的には企業の広告担当から仕事を請け負い、GoogleやYahooを中心としたインターネット広告の出稿・運用を代行する仕事です。
去年の売上は1000万円弱で青色申告しました。今年の売上が1500万円を超えそうなのですが、法人化するか思案してます。
伺いたいのは下記2点です。
・コンサルティング業で売上1500万円規模で法人化することにメリットはあるか
・税金以外の観点で法人化することのメリットはあるか
以上、税理士の先生によって見解は分かれるかもしれませんが、いろいろなご意見を伺えればと思います。よろしくおねがいします。
税理士の回答

・コンサルティング業で売上1500万円規模で法人化することにメリットはあるか
利益の金額がわかりませんので、話しづらいところはありますが、
この金額ですとトータルで払う法人税と所得税が低く抑えられる可能性はあります。
また、売上を拝見いたしますと、本年度の売上が1000万円を超えるので、再来年には消費税の課税業者になる可能性が高いです。そこで、法人化することによって消費税を納めなければ行けない時期を先延ばしにすることもできます。
・税金以外の観点で法人化することのメリットはあるか
まず、社会保険料も安くすることができるかと思います。法人化したときは給料を支払うことになりますが、それを抑えることによって利益全てにシャキ保険料がかかる個人のときに比べて料金を下げることが可能となります。
また、事業を譲る際には株式や持ち分を譲ればいいので個人の事業を行うときよりも簡単になるかもしれないというのはあります。
ご参考になれば幸いです。

中小企業の法人税の税率は、課税所得800万円以下に対して15%です。
個人事業者で、それ以上の税率であれば、メリットがあります。

中川先生と富樫先生の説明に補足しますと、
・取引先や金融機関からの信用が高まる
・ご自身(役員)へ給与を支給することで給与所得控除が使える
・ご自身への退職金を支給することができる
・個人では経費にできない生命保険が経費にできる
・決算日を自由に決めることができる
といったメリットが考えられます。
一方で次のようなデメリットもありますのでご検討の参考になさってください。
・設立時に費用がかかる
・決算時の申告書の様式が煩雑となり
・赤字でも法人住民税の均等割負担が生じる
・株式会社の場合には一定期間ごとに役員の改選手続きが必要になる

社長になることに拠る意識の変化、自覚の向上が一番のメリットでしょうか。
税務的には、消費税負担が大きいので、個人で二年連続10百万を超えたら、その次のタイミングで法人化、というのも一案ですね。
中川様、判断にたる情報がないなかでご回答いただきありがとうございます。消費税の観点、社会保険の観点などご助言ありがとうございます。参考にさせていただきます。
富樫様、ご回答ありがとうございます。個人と法人で税率・税額をきちんと把握して比べるということが大事ということですね。勉強になりました
服部様、詳細なご回答ありがとうございます。メリット・デメリットともに多角的にご助言いただきありがとうございます。信用や生命保険の観点はまったくなかったので参考になりました。ありがとうございます。
相田様、ご回答有り難うございます。意識や自覚に関してはたしかにそうですね。従業員を雇うなどがあるばあいはなおさらかと思いました。新たな視点でのご助言ありがとうございます。
本投稿は、2018年06月04日 20時59分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。