休眠会社の買取について
個人事業主なのですが、法人化を考えています。そこで知り合いに相談したところ、その方の持っている休眠会社を譲ってもいいという話になりました。
その場合、資本金などの資金は抑えられると思うのですが、何か気をつけることやメリットデメリットなどはどのようなことが考えられるのでしょうか?
また、個人時代の資産や借入金などは法人に引き継ぐことはできるのでしょうか?
税理士の回答

通常、買い取りません。
簿外債務等100百万あるかもしれませんし、今後も生じるかもしれませんし。

会社を譲り受ける場合は、不良資産や簿外債務がないかの確認が不可欠です。
・不良資産:回収不能な売掛金や貸付金等、値下がりした不動産や有価証券等
・簿外債務:賞与や退職金の引当額、税金や社会保険料の滞納分、未払い経費の未計上分、残業代の未払い分等
相手が信頼できる方で休眠している(未活動の)会社であればそういった心配は少ないかもしれませんが、上記に関しては慎重に調査し、万一、後日判明した場合の責任の所在も明らかにしておく必要があります。
メリットとしては新規の設立に比べてと費用と時間が節約できる点と、青色申告の繰越欠損金がある場合には税務上のメリットが期待できる点が考えられます。
個人時代の資産や借入金を法人に引き継ぐこともできますが、その場合には個人に譲渡所得の問題が発生しますので御留意ください。
本投稿は、2018年08月09日 09時21分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。