夫婦で会社設立
夫は農業で個人事業者、現在売上600万円。これから規模拡大するために融資しようと検討してます。
妻はサラリーマンで年収300万円、仕事をやめて、農産物の販売を専念と他に輸出輸入の仕事や観光コンサルティングの事業始めたいです。
こういった場合は同じ法人にしたほうがいいでしょうか。それとも別々に会社を立ち上げほうがよろしいでしょうか。
例えば農業生産は個人事業主のまま(融資)、
集荷、販売の会社を立ち上げ(多業種)
ご回答をお願いいたします。
税理士の回答

上場企業の中にも、色々な事業を一つの法人で経営している会社がありますので、一つの法人にするか、別々の法人にするか、個人と法人にするか、選択は色々考えられます。
まず、一つは各事業が黒字になるか赤字になるか・・・
一つの法人内でしたら黒字と赤字を相殺することができます。
個人と法人で分けた場合や別法人を作った場合は、原則相殺はできません。
すべて個人でする場合(すべて事業所得と仮定してですが)や、一つの法人でする場合は相殺できるという事です。
次に、売上について・・・
消費税は基準期間(その年の前々年のことです)が、1,000万円を超えると消費税の課税事業者となります。
二つや三つの事業を合わせると1,000万円を超えるとすると、消費税の課税事業者になるという事です。
次に経費関係で・・・
各事業に共通する費用が出てくる場合があります。
その際、どのように振り分けて(按分して)経費に計上すればよいかが問題になってくることがあります。
制度的には・・・
個人の場合、ご家族の方の給与は専従者給与といって、事前に所轄税務署へ届出が必要です。
法人の場合、設立登記、定款作成などの他、役員と役員報酬を決めていく必要があり、費用もかかります。
また、法人の場合、赤字であっても地方税の均等割という税金があって、これを納付しなければなりません。
(以上は原則的な考え方のみですので、例外はあります。)
ご質問の内容だけでは判断できませんが、ここは専門家の方に現状をよくご説明いただき、将来の予測を交えて検討頂いてから判断される方がよろしいかと思います。
本投稿は、2020年09月30日 13時28分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。